ブックタイトルうしぼりの文化財 民俗資料編

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概要

うしぼりの文化財 民俗資料編

た。今は新暦になって2月初めである。年男になって豆をまくのは年少、の子どもの役、この日ヤツカガシといってダイズのからにイワシの頭をつけたものを12本うるう年は13本作って、「福は内、鬼はタ卜」ど3回唱えてマメをまいたあと、母屋や納屋、便所などの入ロにきじてまわる。年上の子どもは鬼の面を作って、鬼になったりして遊ぶ者もいる。まいたマメは拾って自分の年の数だけ食べる。おどなは拾ったマメを12個、うるう年に13個、いろりの灰の中に並べ、自然にこげるのをまってこどしの月々の天俣の占をする。まつ黒!なけむりが出たら風白〈焼ければ日照りなどど占う。子どもたちも熱心に境けて行くのを見まもる。この豆やきの行事も、町ではだんだん少くなヮた。0初午2月最初の午の日を初午ど呼んで祝う。農家ても、商家でも屋敷神に稲荷さまが多い前日から五色の紙で「正一位稲荷大明神」ののぼりを作り、当日赤飯を供える。町内稲荷神社の参道の両側の木々に行灯がかけられ、行灯の絵は時代相をよくあらわしていた。子どもたちにどっては、ひげ皮によそられた赤飯p 菓子が貰いるのが楽しみた、かわるがわる夜まで太鼓をたたく。このごろになると梅のつぼみが日毎に大きくなってくる。Oネンガラぶちネンガラぶちは、点字から春にかけての遊びである。ネンカラは山から伐ってきた果、なら、椎、かしの木など、いずれもザカマタのある生木を利用して、長う30-35センチくらいの棒を作り、先端を尖らせ、皮をむいてきれいに仕上げる。ネンガラは重量か、あって竪いのがよいので、樫の木ゃうしころしの木なとは竪いので喜はれた。子どもたちは、めいめい5-6木も持ってネンカラぶちをする。場所は屋敷の裏や神社の境内など、土のやや湿ったところを選び、3人以上、4-5人してする。ジャンケンして順番をきめ、一番負けた者から)1買に打つ、次の者はその根元をめかけて打つ、こうして次々と打ちこみ、ホンコの場合は、倒した相手のものになる。何返もくり返すど土かやわら均、になるので、勝負はおもしろくなる、時には坪と坪の子どもの対抗でするこどもある、このような場合は、とくに自信の-71-