ブックタイトルうしぼりの文化財 民俗資料編

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概要

うしぼりの文化財 民俗資料編

うちの父ちゃんはよくついたとか、つかなかったとか批評し、どきどきフクベをザクザク振っては楽んで食べるが、このヒョウタンは家例によって、カボチャやキウ1)、ショウガなどと同様に、自家の畑で作れない家が多いのて、もらったりして大切に保存し、何年も用いる。また、こうした人々のため村の商い屋て買っていたこともあったという。現在本町で焼主ゴメを作る農家は、わずか一軒となった。0おしゃかうま山には、心つつじゃ山ふじが咲いて、4月8日はおしゃかきまの日である、子どもたちはビンを持ってお寺へ行主、まず中つつじの花で飾られた天蓋の中のおしゃかきまに、甘茶をかけておじきをし甘茶を貰ってくる。貰ってきた甘茶は家内中で飲みあうが、「甘茶で墨をすって字を書くと、書き方が上手になる」どいって墨をすり、習字をする子どもいる、おしゃかさまの日には草もちをついてあげるところみJ多L、。05月の節句と武者遊び5月節句のことを一般にゴセックどいっている。5月節句を略したものらしL、。5月節句には、鯉のはりを立て、武者人形を飾り赤飯をふかしたり、柏もちをつくったりする、ヨイセ、ックには、軒場にショウフとヨモギを下げ、晩にはショウフ湯を立てる。ショウブをはち巻にする頭痛がしなL、」といって、子どもたち頭にショウフをまく。季節の香り高い行事である。5月の節句には柏もちをつくるが、柏の葉をどるのは子どもの仕事てあった。初節句や大世帯の家では、いくせいろも柏餅がつくられる。あんやもちの作り方のコツが代々主掃の家伝になっているところもある。できあがった柏餅は、家紋っきの重箱に入れ、配る役目も子どもであった。よその家からも届けられてくるので当日まるで、柏餅のコンクールのようになる。翌日やや皮の固くなったもちをあぶって食べるのもうまいものであった、子どもたちは、5月節句を機会に武者遊びをする。新聞紙を祈ってかぶどをつくり栗の若い枝を折ってきて大,J、刀どし-73-