ブックタイトル潮来の石仏石塔

概要

潮来の石仏石塔

発刊のことば潮来町長潮来町史編さん委員長今泉利拓近年急速に開発が進んでいる潮来町でも、一歩裏道へ入った路傍や、神社・寺院の境内に、数多くの石仏、石塔が静かに建っています。これらは、わが郷土に生きた先人の信仰の対象として、心の支えとして重要な意味をもっており、祖先から受け継がれてきたかけがえのない文化遺産でもあります。しかL、近年の生活様式の変化と、開発の進展にともない、これらの文化遺産が浬滅しつつあることも事実です。これを懸念された潮来町郷土文化研究会では、平成元年度、二年度の事業として、町内に残っている石仏、石塔類の悉皆調査を実施されました。草を刈り、埋もれたものを掘りおこし、汚れを掃除しながらの調査であったと聞いております。この調査結果をまとめ「潮来町の石仏・石塔」として発刊されますことは、大変意義深いものがあります。本書を町史編さんの資料として活用するとともに、広く町民の皆様にご覧いただき、郷土を見直し、親しみ、さらに新しい町づくりの一助となれば幸いに存じます。本書の刊行にあたり、終始ご指導を賜りました千葉県立大利根博物館協議会委員の石井保満先生をはじめ、郷土文化研究会の石仏・石塔調査員の皆様に深甚なる感謝の意を表するとともに、御協力いただきました関係者に厚くお礼申しあげまして発刊のあいさつといたします。-13-