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概要

潮来の石仏石塔

諸神諸神については、独立している一基の塔だけを集計、整理したものです。潮来町全域では三十五基あり、主な塔、石関を記してみると、大生蹴神社・八坂神社・山王神社・蚕玉神社・愛宕神社・妙正大明神・熱田神社・七面大明神・雷公神・多賀大明神・破戸大神・淡島神社・日光大権現・飯岡大権現・加波山大権現・妙義山大権現・井戸神・山の神・他神などがあります。中心は大生原地区の十五基で、年代的にみると古いのは大生の大生殿神社にある石碑が明暦二年(一六五六年)のものです。この石碑には、鳳恩台城主大生弾正守戦功の碑文が刻まれており、毎年四月に大生区によって祭礼が催されます。悪病払いとして杉枝を神社からいただき、各家庭の門口に差して悪病払いをするのです。新宮と古高にある蚕玉神社は、養蚕の神として杷られていますが、新宮にある神社は元は古高にあったと伝えられ、蚕祖保食大神としてあり珍しいものです。宝審物灯篭・神使・手洗鉢と分類、整理しました。数的には灯篭が一番多く百四十五基ついで神使三十三基、手洗鉢二十二基で、合計二百基ありました。灯篭は潮来素驚熊野神社がもっとも多く、年代的にも素驚熊野神社の正徳二年(一七二一年)のものが最古です。神使は狛犬、稲荷様狐、貝塚熱田神社の鹿などがあり、年代的に明治以降のものが大部分です。手洗鉢については、年代的には水原稲荷神社にある元禄十四年(一七O一年)が古く、潮来素驚熊野神社にも元禄十六年の手洗鉢が奉納されています。水原香取神社には「奉供養廿三夜」と記されている手洗鉢もあります。宝寮物については、貝塚の仲沢酉之助氏が勲八等受賞を記念したものが潮来素驚熊野神社・貝塚熱田神社・貝塚庚申塚などに奉納されていたのが目立ちました。記念碑社寺関係記念碑・植樹記念碑・公共事業記念碑・顕彰碑・忠魂碑・門弟筆弟碑・文学碑を記念碑として分類しました。記念碑の大部分は、大正・昭和に建立されたものであり、明治期のものは少数でした。顕彰碑は嘉永六年(一八五三年)建立の潮来恵雲寺にある榊原善行先生の石碑が古く、他は明治・大正・昭和に建てられたものが十基ほどあります。忠魂碑は、明治三十七、八年の戦没者、従軍者等を中心として建立されたものです。門弟筆弟碑については、江戸時代後期の寺子屋教育や明治初期の小学校教師の徳を顕彰して建立された碑が十五基ありました。文学碑については、万葉の句碑、芭焦の句碑、潮来八景・野口雨情碑などが主要なものです。全体的にみて潮来全域では記念碑が多く九十三基もあり、総-26-