ブックタイトル牛堀の文化 第4号 特集「私の昭和史」

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概要

牛堀の文化 第4号 特集「私の昭和史」

小学校時代の行事相田春江今日は、特に印象に残っている学校行事について、少しばかり書いてみたいと思います。私達の年代は、戦時色一色に彩られた時代で、何事も上からの命令で動いていた様な気がします。それでも今の様な非行等は絶対にありませんでした。良い点も沢山あったと思います。先ず一年生の時は、幼稚園もない時代ですから、何事もめずらしく夢中に過ごしました。二年生の丁度紀元二千六百年に当たり、皆で日の丸の小旗をふりながら、永山の日吉山王神社まで歩いて行きました。二年生の私には、とても遠く感じられました。その時の記念に出来た唱歌です。金鶏輝く日本の栄えある光身に受けて今こそ祝えこのあした紀元は二千年六百年ああ一億の胸は鳴るそれから主な行事はといいますと、一月一日は四方拝、校長先生、教頭先生は、モーニング姿で、泰安殿から教育勅語を頂いて来て、その勅語をかしこまってきいたものでした。、年の時は、親に買ってもらった晴れ着に、えび茶の袴をはかせてもらってお式に参列したものでした。年の始めのためしとて終わりなき世のめでたさを松竹立てて門ごとに祝う今日こそハuqJ楽しけれ三年生からはお式の唄の予行練習を前の日にやって、当日必ず唄ったものでした。一一月十一日紀元節雲にそびゆる高千穂の高嶺おろしに草も木もなびきふしけん大御代を仰ぐ今日こそ楽しけれ四月二十九日天長節今日の佳き日は大君の生まれ給いし良き日なり