ブックタイトルふるさと潮来 第一輯

概要

ふるさと潮来 第一輯

郎義経一行を待ち合せべ〈、ζ の潮来まで来ていたのであった。「はて？あれは確か、那須大八郎では念いか：：；」と、不審K思った深楢三郎は、息わず大八郎の後を追って、あきんど来た。そして荷を背にしている旅商人姿の自分に気が付いてためらかの妓楼の軒先までった。客と思った遊女達K無理やPK座敷K遇された深袖三郎の心は決っていた。「良h析ぞ、那須一一族を味方にして源家再興K 一役を：：： 」と、ねが深柚三郎は那須大八郎との会見を希ったのである。保一花の乱Kは、那須一族とともK、源義朝K従って敗れたか人深柚頼信が、戦いに負った矢傷を癒やすためK、時々は下野の那須の湯に湯治に行〈ことがあった。同じ源家Kつながる那須家でもあp、那須兄弟とは、互rh知れる仲でもあった。隣P座敷Kある那須大八郎の酒豪ぷりは、深尚三郎はよく知っていた。そして遊女達の笑い戸Kまじる大八郎の豪快左笑い声が襖どし盃t品かえK て豪雪大。八郎であるLー再びたしかめた深袖三郎は、とろあいを見て、大八郎の居る隣D座敷の僕を、三郎は意を決して開いていた。「お久しゅうど座るji－ 。那須大八郎殿：：：。」声をかけられて始めて大八郎は、酔顔K目を凝らして見つめ：・・；乙の旅商人姿の深柚三郎K奇異を感じる様子であった。が、見つめるうちκやがて気付いたのか、「ぉhAj－－ － 結城どのか、」「深袖頼重どのでわ老いか：：：」深袖三郎がまだ座ら治うちから問いかけるのを三郎は意味ありげに目で抑えて、ゆえなりの「故あって乙の身装を：・・：、仕細は後ちほど改めてお話し申す」「先ず一献：：：。」大八郎よD大盃が深袖三郎へ、そして三郎より大八郎へと盃が廻p、遊女達の笑い声もいつしか止んで、両雄のみの笑い声がその部一座K満ちあふれでいた。はたごやがて両者は、妓楼を出て、兄儀一宗一両の待つ旅宿へと戻っていった。青田を波る涼風も、更くるに次第K冷風と変p、障子を閉じて酒豪の弟大八郎の帰pを案じる兄除一である。-65-ー待つこと久し、大八郎の姿が現やがて宿の階段の乱れ音と共に、れ、その後方に旅商人らしき者を伴ふ弟K、まだ寝Kも付かの兄品開は不審の限で弟大八郎を見つめるのであった。「兄者、珍らしきお方をお連れ申したわ：・・： 。」無遠慮に一ドスン」と座った弟と、まだ遠癒して部屋Kも入らずひざK廊下K片膝をついて、許しを待つ深他頼重を見た那須絵一は、やっと気付いてか：：：：－u「ζ れは、乙れは、深柚殿では御座らぬか？」「さh中へお入hy下され〕Ui－－－。」と、座Kついた商人姿の三郎頼重は、「とれは、これはji－ － －除一一段、常陵の深柚頼重で御座る。異左