ブックタイトルふるさと潮来 第二輯

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概要

ふるさと潮来 第二輯

ヲ賀漁リ購入金ノナイトキハ戦前搭へタ衣料ヲ金ニ換テ買出シヲシタコレヲ笥生活又ハ買出部隊卜云タ一万農家ハ此難局ヲ乗切ルノニ砂糖分ノ不足ヲ補フニハ玉萄黍ノ梓ヲ輪切リニシ大釜デ煮詰メテ甘汁ヲ作リ甘藷粟等ニテ飴ヲ作リ塩ハ鹿島雛テ作ツタ自家塩ヲ一袋一千円配給価格ノ十倍モノ高値デ購入シ又魚ノ煮汁ニ塩ヲ混合シタ醤油代用ノモノヲ購入使用シ燐す杯モ一人一日五本位卜配給削減サレタノデ野良住事ニ出ルトキハ容器ニ火ヲ容レテ灰ヲカケ止メ火ニシア使用シタ。頁杯配給少ク木草ノ若芽ヲ真代用ニ吸ツタモノモアツタ。衣料モ極度ニ不足シ木綿壱反玄米一俵一アナケレパ交換出来ズソノ為(一戦前使用シタ古布地杯ヲ復用シ酒モ配給少ク濁酒ナゾ作リ又カソリン杯ヲ呑-ア目ヲ悪クシタモノモ出来タ杯シテ食生活ハ極度ニ幽窮シタ。第三ニ住居ノコトデスガ当部落ハ地王卜小作階級ノ収益ノ格差ガ非常ニ多ク随一ア地王階級ノ住宅ハ広汎ナル宅地ニ豪荘ナル建築ヲ建テ本家杯モ一棟ニ百石二百石ソレ以上ノ木材ヲ使用シ無限ノ工費ヲ投ジ一棟ナラズ表門倉庫納屋其ノ他付属ノ建物数棟建テ並べ王侯ニモ似タ邸宅ノ豪荘サニ比シテ小作階級中デモ貧シイ者ノ住宅ハ宅地トシテ公ニ届出ノシテナイ道路添ノ空地トカ畑ノ一角力山林ノ片隅ニ五坪位ノ家ヲ建テ其様式ハ地面ニ穴ヲ堀リ松杉ノ柱ヲ穴ニイレテ柱トナシソレニ松杉ノ丸太ヲ括リツケ竹杯ヲ並ベテ床ヲ作リ葉ヲ敷イテ床トナシ出入口ノ雨戸杯モ藁カ萱デ作リ崖根ハ巣カ萱デ葺キ大工ハ一人モ使ハズ一名堀立小屋卜名付ケタ様式ノ住居ニ起居シタ。又厳寒ヲ凌グノニ地面ヲ三尺位堀下グテ屋根ハ萱ニテ葺キ一尺位ノ明リ窓ヲ作リアニ藁ヲ敷キ薄イモノ一位位ヲ寝具トシ寒サヲ凌イダモノカ明治四十年当時迄私ノ部落ニモアツタ。然シ現在デハ農地制度改革ニヨリ所得ガ平等ニナツタコトト鹿島崩発ノ進展ニ伴ツテ土地が暴騰シ土地ヲ売却シアノ建築が容易ニナリ文化住宅ガ軒ヲ並ベテ明ルイ文化生活ヲ営ムヨクニナツタ。-91-(筆者は水原史蹟研究者、家裁調停委員)