ブックタイトルふるさと潮来 第三輯

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概要

ふるさと潮来 第三輯

潮来没逆浦干箔今でζ そ美固化した潮来浪逆干拓も昔「常陸念る浪逆の海の玉漂ζそひけば、絶えすれあどか絶えせん」と古歌があるが此の土地である水郷潮来あやめと共κ情緒豊か左船頭笠と緋乙女の船を梓さした処であった。北の浦は潮来町二重谷と称する五百町歩の耕地と左右大洲、十番の両地区κ囲まれ水面占有権九十万坪農林省より認可されていた水域で北刺根川、震ク浦、北浦と水路相通し銚子河口κ注ぎ、周囲には葦、蒲、真菰が族生し、鯉、鮒、鰻、蝦等の魚族多く期節には席、鴨念ど群がり水底κ藻類、繁茂し農民は藻、泥土を採取して肥料とし且漁業をも兼ね真κ農民の宝庫として営農κ寄与して,.1・吃窪谷来日来た。かh る容装下にあった浪逆浦を何んとか利用せんとする刺権屋は漁業株式を創設して厚生せんとする輩もあったが失敗に終った。偶々昭和十二年支那事変勃発し東亜の風雲転回し物資食糧問題κ直面するに至って干拓耕作地として出演するζ とh なった町当局当時町長窪谷和は町内有志と相図り、土建業者株木組(株木政ごと会談し、干拓工事施行の契約を締結した。然るに、一方政府は農林省κ於て農地開発営団法を発令し、国の直営工事として開発するζ とに左った。これκよって町当局は先κ契約した株木組との契約を取消し、農地開発営団K移譲するを蔦全の策として再三、再四接渉の結果、無償Kて取消を快諾されたζ とは特筆すべき一節でるった。爾来潮来町六丁目κ農地営団事務所を置き、所長飯沼来任と共κ浪逆浦を包囲する二重谷等既成田の関係者を訪問し堤塘敷地の分譲を懇請し幾多曲折を経て漸〈工事の進歩をなし成績全国κ稀れであったと称讃された時、正に大東亜戦争の国家総動員法を発令中、町壮年団、消防団、青年団等各種団体、協力一致これが完-38-