ブックタイトルふるさと潮来 第四輯

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概要

ふるさと潮来 第四輯

が相当量発見され、ζれらが層位的に二型式の土器と大体平行し、かつ製作手法の点Kないても、のもつ特徴的要素を胎しているととから、の帰属が定められるようである。しかし器KよくうかがえるようK、両式土器大方のもの後晩期の土美しい精製的土器は、の物やそれの型式類型は、普遍的Kひろまる傾向を示他方それK伴う組製的左土器は、停滞的で所定の地域の中でその特性の量的、質的維持が図られたζとがあわせ考えられる。利根川下流域Kないて、後期K紐線文系などの粗製的土器が精製的な土器を凌いで多く作られたζとも地域的特色の一っとも考えられる。早期K遡って、後晩期の精製と粗製土器の概念が直K敷布して考えられるかどうか問題であろう。しかし、本員塚にないて発見された意匠文のある土器と擦痕文や条痕文だけの土器の出土量の在り方は、野島、鵜ガ島台両型式の分布する範囲K拾いて普遍的K一致するものであるとは断言できない。今後発掘された土しているが、器の数量調査に地域的意味解釈の重要な課題がかけられているとがもう。最近、利根川下流域をはじめ周辺の地域でも鵜ガ島台式土器の出土が報じられている。知る範囲Kないて茨城県側では、石岡市染谷高根遺跡、岡市三村貝塚、その他江戸崎町村田の中期員塚からも鵜ガ島台式土器が一片検出されている。千葉県側Kないては、古込遺跡、佐原市三郎作遺跡、その他小見川町白井大宮台、阿玉台などの中期貝塚にないて、わずかK破片成田市が見付っている。そ最後Kcl十四による年代測定Kついて、狭間貝塚出土の鵜ガ島台式土器K含まれた植物性繊維は、七五OO±一五OB・P 台式土器包含の貝層中のハ(Nl三七二) マグリは、一O± また鵜ガ島七一五OB-P(Nl三七三)となっている。結百縄文早期K位置づけられる遺跡と遺物の性格の一端をあきらかKした。分析的調査の結果は、当代の普遍的文化の形相をうかがわさせるが、方他にみられない特異性もとらえられた。- 1 l 2一発掘Kよって、との特殊性とそそζに居住した人びとから生み出された文化の実在性を物語るものである。とれは環境と文化の因果的相互関係と価値K帰納されるものであると考えたい。