ブックタイトルふるさと潮来 第四輯

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概要

ふるさと潮来 第四輯

側で待っていて下だせいよ:::Lそう云いながら人一倍情けの深い甚兵衛は、との乞食坊主ト竜に憐れみを感じて、自分が食べずとも、そいみい』と炊飯の仕度にかかるのである。そして大切にしている水瓶κは、蒼源の一滴とも云ふべき最後の水で、いそいそと炊飯にかかった。との様子を見ていたト竜は、最後の食物までとの卜竜に与えようとする甚兵衛の親切心に打たれたのか、涙を溜めてじっと見守っていた。やがて甚兵衛の情けのともった最後の粟飯が炊き上この温い粟飯をいつもながら一腕を押し載いて静りかに食し終った。食べ終ったいつもの卜竜左ら、今甚日兵の衛卜に竜ーの礼様し子て絡は両cにすごすごと帰ってゆ〈のだが常と違っているように見えた。甚兵衛を前にして縁側に座り直したト竜は両手をついて初めて口を開いたのである。「甚兵衛さん、長々な世話になりました。私は再び甚兵衛さんや村の衆をとの天に帰ろうと思いますが、まま飢え死にさせる訳にはゆきません。るまご「雨乞い」をいたしましょう:・・;・:。せめてもの必L礼に私がζ のト竜む言葉に甚兵衛は自分の耳を疑った。立派な名僧たちが七日七晩寝食を断禁して雨乞いの祈あのレ、りをしても降らせるととの出来なかった雨を、食坊主の卜竜に出来る訳が左い。「ト竜さん、この乞あなたの親切なな言葉は有難いζ とじとの日照りは天災じゃ、p -為、44uレ、す〈べらて立天派命左となし坊てき諦:ん達でも天災には勝てないのです。らめるより仕方がないのですji---。Lすべて天命として諦らめている様子との甚兵衛も、に卜竜は静かに首を横K振って、「いやいや、諦らめではなりませぬ。村の衆の心掛もとのきれい左水郷に戻すととが出来るのけ次第で、です:・・L-86-そして向も自信ありげに卜竜は語りついふけた。すけしん「私は利根川に棲む竜神の化身なのです。との私が天の雨神に祈れば、必らずや雨を降らして〈れましょ甚兵衛さんは早速村の衆に謀って、川岸K必らず雨を降らぜてど覧に入高うレ、:や櫓ぐ;をらj組。んで下さレョ。れましょう:・:・。Lそう甚兵衛に語る卜竜の態度は、のを感じさせ、両へ帰ってゆく卜竜のうしろ姿に五彩さながら金色の光りを発する阿弥陀如来の知なにか崇高なるもの色が、くに感じられた。甚兵衛は早速庄屋太郎右ヱ門の屋敷に走り、命を待つばかりの村人たちに卜竜の話を伝えた。死の運