ブックタイトルふるさと潮来 第五輯

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概要

ふるさと潮来 第五輯

文久二年のしへ洲に残る用留帳を読んだと乙ろ、その年、日本全固にコレラが流行した?感染して死亡率が高いのでコロリと云った。幕府はその対策に苦慮したらしく、全国の大小名各藩の村々へ御触書を出したことがわかる。現代の医学からみれば荒唐無稽の様な記事が多いのであるが、中には療養法として妥当であると考えられるものもある。伺れにしても吾々は医学の進歩した現代に生れた乙とを感謝したい。大洲の用留帳のコロリに関する通達を読解して、その時代の医術の一端を知るよすがとしたい。先頃より流行病乙れあり候趣、別紙書付、江戸表の間柄より相但り候問、写し取り御但し申候。小人共一統、心得居り候て宜敷市宇と存候問、いまだ御承知乙れ無き村万にては、御,、よも写取り、御さとしなされ候様致し度く、此段御意を得たく、尚早々順達なされ、留り村より我等万へ御返し給はるべく候。以上大御山守工八月十日石田丹後流行病済せ万急法近米俗にコロリと云う急病流行す。-79-この症さまざまあり、強く感ずるものは、一・二時の間にはげしく吐潟し忽身冷え手足の筋つまり、枯れ、円くぼみ、忽ちに死する者多し、まは吐くのみ、或は潟るのみ、又胸苫しく下り腹より臓のわきあたり強く痛み、筋ひきつり、舌の先迄冷え、小便不通になる。水などを吐くもあり、或は身の内、所を定めず厚痛し、もだい苦しみ気絶するもあり、稀には身の内に卵の如くなるたぐ‘ものあらわれ、皮肉の聞を歩くものあり、乙れらは狐什の績と誤り、医薬相ちがいして死する者あり心得あらたむべし。その急なるもの医薬を施すいとまあらず、緩かなるも、作成は半日、或は両三日をへて死する者多し。右様のきざし少しにでもあらば、先づ生大豆弐粒ばかりかみて試ひべし。叫きを