ブックタイトルふるさと潮来 第五輯

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概要

ふるさと潮来 第五輯

ると云い、奇薬でもない、御存じないのかと平然としているので宮医達と共に文侯は彼の実力を賞して侍医に採用し厚遇した。一七八三)を著し狂犬病治彼は訂喫狗傷考」(天明三年、療方、鼠殴症、陀毒、毒虫刺盤経験の秘法を記述し、叢桂偶記(寛政十二年、一八OO)、経穴嚢解(享和三年、一八O一ニ)、叢桂亭医小言七巻(文化元年、一八O四)、砦草(文一)などを書き軍陣医学書の本邦最初の本でも化あ八る年/\また傷寒論夜話五巻は彼の没後お年目門下の本間玄調らによって漸く完成されている。〕を基盤と南陽は四診〔望診、問診、問診、切診(脈診)して重視した。彼は古書より学ばずして末書によることを非難した。臼く「古を学ぶを学者の要とす、儒の四書五経を教「生死と云えば二つなれども篤と味ゆるは即ちその法なり」わえば一つなり、ば夫れにてよし、死なりとも、生なりともはっきり片々知れ死すと知れば生の理なく、生と死れば死の死生を詳に知りて人命を療すべし」と生死ぎりぎりの所に追いつめられた時の医師としての諦観、及び生死の予後の判定を述べ、伺を以って生死のけじめをつけるかについ理なし、て「その死生を知るは脈より知り易きはなし、さて脈ほど知り難きはなし、故に望、問、問、切、と腹診を参伍して是を「死生さえ明かに知れば天下に畏るる所なし、鬼神を定む」「余が学ぶ所は方に古今なし、その験あるものを用う、されども方は狭く使用することを貴ぶ、約ならざれば薬種も多品になる、華蛇は万数首に過ぎずと云うは上手にて面白きこと味わい知るべし、その源を取って病を理解せば一方にて数病を治すべし、補澄の善く薬ぞ用うる者は葺にも突しむべし」桂の効ありと云いしもこの理なり、何ほど奇験の神方にでも用うる場悪しければ寸効なし、偏に運用にあり、広く方を尋ぬれば繁雑になりて悪しけれども、博く方法を学んで是を的にするを第一の学問とす」等々実に含蓄のある教えを述べ、現今の診療を省みて果して如伺であろうか。叢桂亭医事小言には「転胞」(尿閉)の導尿法、肩桃炎に牛芳を剃ぎ切りにして焼き周囲膿市拐を切開することや三綾針の活用などを述べているのも興味が深い。-95-乙の師についた玄調は幸であった。従って玄調は新しい医療器械の考案作製も具体化し(今日の医療器械学の基盤)、勝脱結石の椴石術ぞ新しい器具を作製して行い、尿路系病疾に淋、梅毒、下府を区別し(泌尿器科学の基盤) 、脱痘患者の下腿切断術を全身麻酔下で行って完治させ(外科学発展の基盤)、兎毒による療癌が結核性、梅毒性の他にあることを指摘し、また食兎中毒の実在を記載した乙と(私が野兎病研ほらゆ究の学祖という所以)、火酒(今の焼酒、ウイスキー、河度アルコール)を温めて適切なる消毒を実行して化膿を完全に防いだこと(消毒法の基盤の確立) 、膿汁に特に青藍色のも