ブックタイトル潮来の昔話と伝説

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概要

潮来の昔話と伝説

としながらも、そのおこんさんを送っていくことになった。おこんさんを送ることにして、いま来た道を引き返しはじめたが、行けども行けども森の中。やっと一軒家のあかりが見えてきた。どうやらこうやらその家にたどりつくと、いわれて二人は、もう一度稲荷の森を帰るのは心細いし、これ幸いとばかり、「どうもすみませんでしたねえ口どうぞあがってお茶でもいっぱいやっていって下さいな」おこんさんの家にあがりこんだ。こんな所に家があったつけかな、と思ってはみたものの、お茶がお酒にかわり、ている、っちに、いい気持ちになってしまった。いつものくせで飲めやうたえの大さわぎ、「お風巴をどうぞ」とい、つんで、「飲みながらいっぱいやっぺゃあ」とお風自につかりながら酒盛りをしていた。突然、冷たい水をぶつかけられた利三郎と静六。はっとしてまわりを見廻すと、一杯二杯とやっ覚えのある大勢の村人が笑いころげていたD太陽はもう南の空にのぼり、早春のどろ田の中で、まわりには見二人は腰までっかりながら、今の今までさわいでいたのだ。「あれれ、あの女は」「おこんさん」-45 -