ブックタイトル潮来の昔話と伝説

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概要

潮来の昔話と伝説

狐の嫁入り2昭和十五年のある夏、夜々宮本八郎さん、石井徳衛さんと三人で、立金へどじょう打ちに行った時のこと。その日は暑くて時々小雨が降ったりして大変だったが、どじょうは面白いように沢山取れた。三こしざる(腰然のこと)にいっぱいになり、日も人共ボデー暮れて来たので急いで帰途につき、立金の道が尽きょうとする地点まで来た時、徳衛さんが「おい、あ訓告Fヘuれを見ろよ、なんだっぺえ」というので指さす方を見ると、暗くなりかけた山ぺだ(山辺)を提灯のよ数は三十位もあったろうか、今晩提灯位のそれより少しうす暗い位の光が、行列の動きにつれてうな明かりが揺れながら幾つも幾つも続いて行く口ゆらゆらゆらとひとつずつ山の中へ入っては見えなくなる。それが突然出現した事とて三人共呆然と無言のままその場を立ちつくしていた。しばらくして「よかったねえ、行列が出て来る前に帰って来て」と八郎さんがいうD俺もそう思ったが、「もう少しあそこにおれば何者だかわかったっぺえ」というと、八郎さんは「いやあれは狐の嫁入りだから、人間のいる所へは出ないよきつと」それで三人共「そうだあれは確かに狐の嫁入りだあよ」という結論でけりがついたD(潮来)