ブックタイトル潮来の昔話と伝説

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概要

潮来の昔話と伝説

権現山に蒸気船が来るこれは延方権現山でのことだそうです。近所のの方から、「ボウッl、ガッシュコン、ガッシュABPO来ん、ザァl、ザァl」と汽笛、水車の廻転する音、水を掻く音、暫く待って眠くなりウトウトしかけた耳に確かに聞こえて来る。それにメンカツギで水を払う音までポシャツ、ボシャツと相の手が入り、まるで自分が前川の岸辺で船を見ているような、幻覚か錯覚か現実か自分では判断もできぬままにボlッとしていた時間、長いようでもありほんの瞬間でもあったような気がして、&γつろ、っハッと我に還った時には隊瀧として何が何だか解らなかったということですDそのことがあって暫くして、「嘉吉江間に繋いだ舟の中からメンヅキが無くなって、そのメンヅキが権現山に落ちていることが度々あるが、あれは狸か狐がいたずらすんだっぺ」と近所のおじいさんがいっていたそうです。(延方)