ブックタイトル潮来町史

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概要

潮来町史

世206く、もともと、鎌倉期に大生郷、延方郷に大きな紛争がなかったか、もしくは訴訟に至ることがなかったことを物語っているのではないだろう中か。さらに、神宮大禰宜中臣氏が、社領中で地頭の侵入を受けて、経営E不能におちいっている所をまとめ、建武政権に訴えた文書が神宮に所蔵されている。「社領井神祭物等注進状案」というが、」の中に大生の地は見えていない。}れも大生の地が少くとも大禰宜の経営下にあったとを伝えるものである。鎌倉期末に大生地頭大生氏の存在がみえている治宝この大生氏が隣村の大賀地で、大禰宜中臣氏と経営をめぐり紛争に至っているのに、大生では紛争に至っていない。」の機なことにより大生地は、地頭行方氏、大生氏との聞に、一定の秩序が保たれていた様である。そして大生の地は、後に行方氏から大生氏が地頭になり、大生氏が大生を中心にしだいに潮来の北東地域に安定した勢力を形成していく。