ブックタイトル潮来町史

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概要

潮来町史

潮来地域は水運の要地として、「舟乗渡世」などもかなりみられた。領とっては農業以外の収入を得る機会が増えてきたことでもあり、とくに生活の向上をもたらした貨幣経済の浸透がそれに拍車をかけた。農民に農民の困窮化をもたらしたものは、凶作だけではない。皮肉なことに)れ効も果があったことが認められる(水戸『市史中巻臼』)。に南郡だけで三六人にのぼる農民が、}の適用をうけ、分家しており、同様な仕法は、やはり水戸藩でも天保四年から行われたが、天保八年も、同様の傾向があるので一定の効果はあったと考えられよう。人数も四・O人から四・八人に増加している。また麻生藩領全体について八四三)には戸数回五軒、人口一二六人となっており、また家族の平均文政二年に戸数回三軒、人口一七三人であったものが、天保十四年(一かについては、確証となるものはない。しかし大賀村についてみると、このような一連の人口増加政策が、どの程度まで実効性をもっていた第IV-13図W近関東取締出役よりの触書世御趣意-付一同一升代百三拾弐文酒一升代百四拾八文之処利兵衛印御趣意ニ付諸品直(値)下書ヶ上帳る。の小売業者に次のように、具体的な販売価格をあげさせていることであ金利、旅龍、飯代などにおよんでいる。さらに徹底しているのは、村内れたものは、酒、醤油、豆腐、油揚げ、魚鳥、下駄、蝋燭、傘、船賃、はなく、物価の引き下げをも求めたことにあろう。第Wl日表にあげら所から出された「御触書」があるが、その特徴は箸修の引き締めだけで革である。先の大賀村の「役用録」には}の時幕府に準じて麻生藩役び通達されている。}れが最も徹底して通達されたのは、幕府の天保改保十三年役周録」)などというように、「奪修を禁ずる」という形でたびた具体的には「百姓衣類之儀木綿の外決市不可着」箕(輪家文書「大賀村天}とが重要課題となる。主としてはこの傾向に歯止めをかけ、農業だけで生活させるようにする第IV-15表大賀村諸物価値下げ表元値新値単位酒148文132文17十16文14文l合上醤油148文132文17十16文14文l合下醤油124文12文L升12文1文l合酢80文70文17十8文7文l合上草履14文12文下草履12文10文上わらじ14文12文下わらじ12文10文菓子(大)40本44本百文ニ付菓子(小)60本76本百文ニ付旦腐16文14文職人8日9日金l分ニ付男7日8日金1分ニ付女9日10日金l分ニ付男8日10日金l分ニ付女13日17日金1分ニ付天保13年「大賀村役周録J(箕輪家文書)より328