ブックタイトル潮来町史
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潮来町史
あったといわれる。これに対して、国学者平田篤胤も水郷地方で多くの門人を獲得したが、その多くは名主、商人、神宮僧侶ら村落上層の人々であった。その中に香取神宮の神宮小林重規がいた。重規は、明和六年(一七六九)に香取に生まれ、篤胤に師事して国学を修めた。彼が天保四年(一八三三)に著わした『香取志』も、香取信仰を解説し、香取神宮周辺の史跡を案内しているが、篤胤が序文を寄せている。また、『農業要集』や『下総名勝図会』を著した国学者宮負定雄も平田門下である。利根川と水郷の水運は、郷土潮来を歓楽の巷として江戸の人々に知らしめたのみならず、茶村に代表される水準の高い考証学的研究をも生み出したのである。港町の繁栄と推移第3章381