ブックタイトル潮来町史

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概要

潮来町史

世人幅三点すZ-ム\近警:刻、文久2年「大洲村御用留JW第V-87図.-性をもった者ばかりとは言えない。反天狗派に動員された人びとに関しては、その数が現在までにあきらかにされていないことから、争乱全体の参加者数などは不明である。ここでは天狗派およびその系列の人びとの側から、争乱参加の具体的様相を明らかにしてみたい。慶応四年の「大洲新田御用留」には郡奉行に提出された取調書のなかに、元治元年の争乱に参加するため、下総国小金宿(千葉県松戸市)などに向かった者のうち、後日帰村し、届け出て許された者、あるいは行方知れずになった者の名前がみえる。さきに記した「三館詰人名控」の大洲村記録と、同人物とおもわれる名前もみえて興味深い。それについて記すと次のとおりである。大洲村長百姓佐平次二男久次、年三十三歳是ハ去ル子六月小金表へ出発、七月上旬帰村、夫より口口へ罷出潜居仕、同年十一月中帰村、同月自訴仕候所村御預ケニ相成、丑466正月二十五日御免被仰付候平次衛門伴了平、年三十七歳是ハ去ル子年中小金表へ出発、湊村途中より帰村潜ミ罷在、同十月晦日自訴仕候所、村御預けニ相成、丑正月十三日御免被仰付候百姓喜エ門二男春吉、年廿歳是ハ去ル子秋中小金出立、奥の谷より帰村致候処、堀田様御手召捕ニ相成、御調之上村預ニ相成、同十月晦日自訴仕候処御預ケニ相成居、丑正月十三日御免被仰付候先組頭平次郎次男民蔵、年三十歳是ハ子ノ六月中親平次郎代-一小金え罷出、夫より不快-一テ帰村仕居候処、同十月晦日自訴仕、村御預ケニ相成、丑ノ正月十三日御免被仰付候百姓利惣次二男良作、年廿三歳是ハ去ル子ノ秋中小金出立、奥之谷より帰村仕候処、堀田様御手へ被召捕、御調之上村預一一相成居、同十月晦日自訴仕、村預ケ被仰渡、丑正月十五日御免被仰付候百姓利衛門次男勘次郎、年二十六歳是ハ去ル子ノ四月、京都え自発仕居候処、当三月御勅書御警衛仕罷下り申候百姓津衛門伴幾太郎、年廿六歳是ハ去ル子ノ四月、京都え自発致居候所、一昨寅年中江戸迄罷下り潜居仕、昨卯ノ春婦村、六月中自訴仕候処村御預相成、当三月廿六日御免被仰付候百姓勘衛門、年四十弐歳