ブックタイトル潮来町史
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潮来町史
代雑人夫-一要スル費用金九十円調査票及調査記入心得小票用紙五百部現此価金九円調査委員実費金六十六円集計及編輯調査費金四十円製本近用紙及人夫拾円通計金百三十五円ヲ支出シタリV調査材料ノ蒐集大生原村是調査委員設置規定ヲ設ケテ左ノ部門ニ区別シ其事務ヲ分掌ス調査委員ハ実査部編輯部協議部ノ三方面白一区分シテ各事務ヲ分担ス現住人口職業建物貸預金所有地農水産物製造物工産及手工各消費額等ハ各戸ニ付キ精密-一蒐集セリ気候ハ重-一学校日誌-一基キ商況及各種輸入物等ハ各商業家ニツキテ調査セリ他町村ニ所有スルモノニ付テハ各種毎-一照会ノ上精細ナル回答ヲ促シ村民ノ財源ヲ治ク蒐集セリ以上のような経過をへて大生原村是の現況調査が終了し、一二項目におよぶ当時の「村勢要覧」が完成した。津知・延方両村もほぼ同様の調査経過をたどったが、「調査材料ノ収集」方法については、「調査材料の蒐集は毎戸に就き事物を調査し調査票に記入し又沿革等事物其著のみに就き調査し得ざる事は口碑による市して参考としては森恒太郎著町村是調査指針新治郡志筑村是及津知村地誌材料等大ひに禅益を与へたり」(津知村)、「調査ノ材料ハ過去-一就キ現在ニ徴シ未来ヲ断セザル可カラザルカ故-一最モ困難極メタリ藍ニ勤王家ノ人物等ハ其遺族ニ付キ証患ヲ求メ地勢ノ沿革等ハ村誌-一探リ風俗及教育ノ事項ハ実地ヲ視以テ調査ノ材料トセリ」(延方村)と記されるように、三村それぞれ独自の方法もとられた。村是は以上の調査によって集成された現況の部と、前述のように村是調査本来の目的である「町村の将来依て以て立つ可き基礎」川将来の部(改良意見)に分れる。将来の部は現況調査から導きだされた町村の問題点を指摘、その改良方法即ち「地方改良」の方策を展望したものであった。明治末期の潮来町域を明らかにするため三村の「改良意見」を概観600してみよう。まず大生原村の改良意見からみてみよう。大生原大生原村改良意見村の改良意見は一六項目よりなるが、納税完遂、勤倹貯蓄、町村基本財産造成、農事改良、風紀改善等の一般論のほかに、町村合併の推進、漁獲物加工品の販売企図、溜池改修の財源としての養魚奨励、地主小作間の融和、二つある青年団の統て郷社大生神社への神社統合などが述べられている。詳細は次のとおりである。吏員選択町村合併地方自治ヲ完全ナラシムルニハ吏員ノ選択其宜シキヲ得ルニ非ラズンパEツ克ク自治ノ成績ヲ挙クルヨト得ンヤ故-一村内ニテモ第一流ノ地位ヲ有シ温厚篤実ナルモノヲ選ミテ事一一当ラシメ地方有志ト共-二意誠心以テ村治ノ改良発展ヲ期スルト同時-一将来ハ町村ノ併合モ及フベク其実行ヲ期セントスルニアリ2基本財産ノ造成町村及学校基本財産蓄積村有基本財産増殖ノタメ村条例トシテ蓄積条例ヲ規定シ毎年所定ノ蓄積ヲナシ文学校基本財産ノ蓄積ニ至リテハ払下土地ニ植樹ヲシテ之ヲ造成シ一面冠婚葬祭及ヒ毎年ノ入学児童或ハ卒業児童ヨリ応分ノ寄付ヲ募リ之ヲ積立ツルモノトス3部落有財産統一整理各部落共-一所有ニ属セル財産ハ種々ノ方法-一依リ之ヲ村有或ハ学校基本財産ニ寄付セシメ以其統一ヲ図ラントス4人情風俗1道徳上改良事項