ブックタイトル潮来町史

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概要

潮来町史

明治末・大正期の潮来地方第2章テ荏再経過シツ、アリ実業教育実業教育ノ農村一一必要ナルコト喋々ヲ要セス故-一本村ニ於テハ農業補習学校ヲ第一第二尋常小学校ニ付設シ高等科卒業生文ハ尋常科卒業生ヲ収容シテ農事思想ヲ養成シツ、アリ又青年-一付テハ農業補習学校ニ於テ短期農事講習会ヲ開キ或ハ実習地ヲ設ケシメ相当ノ指導ヲナシッ、アリ将来此方針ヲ続行セパ益スル所少カラザルベシ14青年団産業組合本村ノ青年団体ノ有様ハ学校管区ヲ以テ区画シ二個団体タレトモカクテハ事業経営上不便少ナカラザルヲ以テ近キ将来一一於テ統一シテ一団体トナシ従来行ヒ来リタル事業ノ外購買販売組合ヲ設ケテ盛一一活動セシメントス15衛生本村-一居住スル免許産婆ハ一人ニシテ配置上未タ十分ナラサレトモ隣町村居住ノ産婆ニシテ入リ来ルモノアルヲ以テ不自由ヲ感スルコトナシ種痘ハ毎年春秋二期励行シ第一期第二期共-一怠ルモノナシ衛生組合ハ明治州一年八月ノ設置ニシテ春秋二期清潔法施行ヲ励行シ猶伝染病発生ノ期ニハ特一一役員ヲシテ各戸-一付注意ヲ与フル等ノコトヲ行ヒ尚時々衛生講話会幻燈会等ヲ開設シテ一般人民ノ衛生思想ヲ喚起シッ、アリ16社寺本村ニ於ケル神社ハ郷社一村社二無格社三ヲ有シ各部落毎ニ各所在ノ神社ヲ祭杷スルヲ以テ鎮守祭日等区々ニシテ自然不統一-一流ル、ヲ以テ近キ将来-一於テ右各社ヲ郷社大生神社ニ合把シ而シテ鎮守祭日ヲ一統セントス又神社ノ財産造成ハ維持ノ程度ヲ標準トシ夫々氏子人民ノ寄付ヲ募集シ或ハ境外官林ヲ払下ケ以テ徐々造成ニ努メントス寺院ハ旧来ハ各字毎-一存在セシモ現今ハ大字水原-一真言宗寺一個アルノミニシテ他ハ何レモ廃寺トナレリ然レトモ宗旨ハ何レモ異ナルヲ以テ寺院ヲ有セサル部落ハ葬祭等ノ際ハ他町村同宗寺院ノ僧侶ヲ聴スル慣例ナリ是レ統一上好マサル現象ナレパ神社一統ノ例ニ倣へ一村一寺院トナサントス延方村の改良意見は五項目よりなるが、勤倹貯蓄、延方村改良意見町村基本財産造成、農事改良、風紀改善等のほかに、第一の副業である輩玖の販売に際して公開市場を設置すること、農業補習学校に実業科を増設すること、図書館を設立する}と、村祭りの統一などがある。産業ノ発達ヲ計ルコト時世ノ進運ニ従フテ計画ヲ現在ニ求メ実行ヲ期スルニ於テハ須ラク産業ノ発展ヲ倹サル可カラズ故ニ斯業ノ振興如何-一ヨリ一村経済ノ上ニ至大ノ影響ヲ及フ於是宜シク消費ノ節倹ヲ為シ生産ノ増殖ヲ計リ益々百般ノ事業改良ヲ施スルコトハ刻下ノ最大急務ナリ1耕地ノ整理ヲ完成シ交通濯概排水耕転ノ便ヲ開キ労力ノ軽減ヲナスコト2主要作物タル米麦作-一益々改良ヲ計ルコト3肥料ノ共同購入並ニ米共同販売ヲ奨励スルコト生産肥料中堆肥ノ製造方法ヲ改良シ各自肥料舎ノ設備ヲ勧誘4スルコト5605蚕業中ノ屑繭ノ整理ヲナスコト