ブックタイトル潮来町史

概要

潮来町史

明治末・大正期の潮来地方第2章5小学校ノ設備ノ完成ヲ期スベキコト教授者ヲシテ遺憾ナク技量ヲ発揮セシメ児童ニ的確ナル智識技能ヲ得セシメ内容改善ノ実ヲ計ラント欲セハ先ツ設備ノ完成-一侯タサルペカラス明治四十年以来此ノ方針一一基キ継続事業トシテ財政ノ許ス限リ之レカ完成一一勉メッ、アル結果或種ノモノニ就キテハ其目的ヲ達セシト雛モ未タ半ハニ至ラス今後五ヶ年ヲ期シ完成ニ勉ムルナラパ殆ント其域-一近ツクヲ得充分ナル活動ヲ見ルニ至ルベキナリ4村民風紀ノ改善及ヒ道徳ノ向上ヲ計ルコト1毎月休日ヲ利用シ道徳上ノ風紀ニ関スル講話会ヲ設ケ漸次改善ノ美風ヲ養成スルコト2青年会農事研究会ノ青年団体ヲシテ公徳ヲ重シ風紀ノ改良ヲ促進シ村民感化スルニ努ムルコト3村祭ヲ統一ニスルコト一月二十二日鎮守祭二月二十四日地蔵尊祭二月二十五日官原神社祭月日雛祭五月五日轍祭七月十五日孟蘭盆会祇園祭八月廿七日鎮守大祭神事祭十一月廿四日地蔵祭前記祭典祭日ノ外左ノ園祭祝日ヲ以テ全村ノ休日トス一月一日二日三日一月三十日孝明天皇祭一一月十一日紀元節三月二十一日春季皇霊祭四月三日神武天皇祭九月二十四日秋季皇霊祭十一月一一一日天長節十一月二十三日新嘗祭4鎮守例祭余興執行改良ノ事従来ヨリ本村慣例ニ基キ祭事余輿トシテ年々輪番ニテ相撲ヲ執行シ来リシヲ廃シ更-一村役場之レカ主宰トナリ各区長ヲシテ祭事委員一一任シ諸般ノ設備ヲナシ市シテ不生産的ノ消費ヲ節倹シ旧弊ヲ打破スルコト5勤倹貯蓄ヲ奨励スルコト既設ノ延方村勤倹貯金組合ヲ益々拡張シ全村ヲ十区ニ分チ各区一一部長一名委員若干ヲ置キ挙ケテ村民ノ全部ヲ組合員トシ一層活動セシメ大ニ貯金ノ好果ヲ得ント欲ス最後に、津知村の改良意見は八項目よりなり、勤倹津知村改良意見貯蓄町村基本財産造成農事改良風紀改善などが中心であるが、「学校基本財産蓄積規定」「年中行事規定」「勤倹貯蓄組合規約」などを設けたことに特徴がある。また信用組合の設置、尋常小学校の合併と高等科の併置が課題とされている。基本財産増殖本村は嚢に基本財産蓄積条例を設け本年末現在は前きに統計調査に一示す如くなれとも〈略〉尚ほ時勢の進運に伴ひ財産増殖の必要益々切なるを覚ひ左の蓄積法を設けんとす学校基本財産蓄積規定第条本村は地方学事通則第九条により本村条例の外更に明治607