ブックタイトル潮来町史
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潮来町史
代現近V郷土会主見事j~よ意Lm寺常小手拭津知尋常小学校の「郷土誌J第V-55図開催されたのが、茨城県教育改善案発表会である。このような流れのなかで、大正十三年三月に茨城県師範学校において」れは、大正十三年三月に茨城県において関東連合教育会が開催されることになったため、その付帯事業として計画されたものであった。大正十二年五月には教育改善案発表会規定が作られ、県内ほとんどの小学校が教育改善案を提出している。した。教育完全案発表規定は、教育改善の必要性について次のように記本県嚢に明治四十二年各町村に於て町村是の確立に著手し明治四十四年之が完成をみたり、既に市町村に於て然る以上は市町村を以て背景とせる市町村立小学校に於ても之に策応して教育方針を確立し、E之に基づきたる計画施設をなすは両輪双翼の完美を成す所以は頗る喫緊の事に属すにして更に公立中学校其の他の諸国体に於ても此の種の施設をなす教育改善案は大正時代に盛んになった新教育をも含めて、新しい教育の在り方を各学校や市町村に発表させるものとなったのである。教育改善案発表会には、潮来町域に当時存在した五つの小学校がすべて参加している。発表会の後に茨城県教育会が発行した『茨城県教育改664善案全』によると、各小学校が提出した教育改善案の題名は次のとおりであった。潮来尋常高等小学校『教育改善案』大生原尋常高等小学校『改善案』延方尋常高等小学校『改善案要項説明書』津知尋常高等小学校『教育施設附改善案』津知尋常小学校『教育施設附改善案』}れらのうち内容の優れているものについて、一等から三等までの入選作品が選ばれた。潮来町域では延方尋常高等小学校が三等に入選し、その他のものは選にもれている。行方郡内でみると、八代尋常高等小学校が一等、行方尋常高等小学校が二等、香澄、麻生、要の各尋常高等小学校が三等に入選した。各小学校が提出した教育改善案のうち、津知尋常高等小学校が提出した「学校沿革誌」と、津知尋常小学校が提出した「郷土誌」が現在残されている。教育改善案発表会規定によると、改善案要項説明書や改善案一覧表とともに、改善案基本調査材料として沿革誌や郷土誌などが提出されたことが予想されるが、残っているものはこれだけである。津知尋常小学校が提出した「郷土誌」は、基本的な記述内容が「津知村是」と酷似しており、村是に記載された統計数字へ新しい年代のものを追加した形になっている。したがって、「郷土誌」だけをみても、教育に対する考えについて「津知村是」以上のものを知ることはできない。津知尋常高等小学校の沿革誌は、それまで書き継がれてきた沿革誌をもとにして、新たに書き直して提出されている。書き継がれてきた沿革誌がないので両者を比較することは不可能であるが、大正時代に入って