ブックタイトル潮来町史

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概要

潮来町史

処分場が手狭まになったため、潮来・牛堀二町環境衛生組合では埋立ではなく焼却施設の建設をめざして何回も具体策を立てた。しかし敷地の問題で受入れてくれる所がないために、なかなか前へ進まなかった。ゴミについては敷地の問題のほかに、粗大ゴミを不法投棄したり、決められた日でない時に、無頓着にゴミを出すような問題が日常的に発生していた。ゴミ処理の問題は、下水処理の問題とならんで、ぬきさしならない問題となっていったのである。潮来町と牛堀町は熱心に協議を重ねた結果、両町の境に位置する牛堀町島須地区の地権者と周辺住民の協力が得られることになった。}れにより、焼却場を作る計画がまとまり、平成元年十月三十一日に起工式が行われた。新しい焼却場は総事業費一二億三OOO万円をかけて建設され一日の可燃ゴミの処理能力は最大で四六トンと計画された。焼却する時に発生する有害ガスなどについては、ガス除却装置や集塵機などを設置して排出されるのはほとんどが蒸気だけの施設にすることにした。また、周辺地域には焼却炉の余熱を利用したスポーツ・レクリエlション施設を作ることが計画された。町では、新しい焼却施設の工事が開始されるとゴミの分別収集の徹底と、家庭内でのゴミ処理について、何回となく町民に広報活動を行った。「広報いたこ」の紙面に何度も登場するゴミ処理関連記事をみると、変わる潮来地方ゴミの分別収集の徹底と、後を断たないゴミの不法投棄の防止を、時にはいらだちの姿勢を見せながら呼びかけている。そして平成二年度から、ゴミ焼却処理へ移るための準備として、試行的にゴミの分別収集を開始した。第5章ゴミ焼却場は平成三年三月に完成し、潮来牛堀クリーンセンターと命これにより潮来町のゴミ処理施設は整備され、名された。ゴミ問題の解決に向けて大きく前進することになった。そこで昭和四十九年以来、ゴミ処分場として使用されてきた前川ゴミ処分場の跡地には運動公園を作ることが計画され、平成元年度から工事が行われ、立派な運動公園に変貌した。また潮来牛堀クリーンセンターの余熱を利用した施設としては、平成五年に「潮来牛堀ヘルスランド・さくら」がオープンし、余暇を楽しむ町民たちに親しまれている。817