ブックタイトル潮来町史
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潮来町史
第三節盆。コ行事昭和三十七年頃までは旧暦七月の行事であったが、現在盆の準備は「月おくれ」の八月十五日を中心に行われている。八月一日を「地獄の釜蓋聞き」という。一般に祖霊を迎える行事と信じられており、八月の十三日の「迎え盆」にはじまり、十六日の「送り盆」までとする。十三日の「迎え火」を行う前に、盆の準備がある。十一日に墓掃除を行い、山へ行って「精霊花」や「盆花」を迎えてくる風習だったが、今は買い求めるようになった。盆棚に敷く「真菰藍」も家で織ったが、今はすでに蘭草で織られた莫産を買うようになった(津知)。新盆の家では、八月十二日の朝から親戚や組の人びとが集まり、「高灯龍」を立てる準備にかかる。中心に立てる松の二間杭と左右に立てる松杭、三メートル余の竹、藁でつくった太縄を用意し、中心となる竹の先へマコモ一束余を付ける。原野からヨシを取ってきて、左右の縄に互違いに差込んで仕上げる。高灯寵は八月二十四日のウラポンまで立てて事おき、そのあと川に流す(延方、徳島)。延方乙では十日に墓掃除、新盆fTの家では仏様を迎える棚をつくって飾る。中新盆の家では、八月一日に墓掃除。七日に親戚の人によって「棚ゆい」をする。この盆棚は床の間へおかれ、棚の前に新竹を立て、晒で飾年第l章り付ける。また提灯などを下げる。庭には木でつくった灯寵を立てる。一般の墓地の清掃は八月七日に共同で行われている(大生原、水原)。新高灯縫〔左徳島,右:新宮〕第VI-17図837