ブックタイトル潮来町史

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概要

潮来町史

はじめさまざまな供物があげられる。家によって異なるが、そうめん、団子、ご飯、野菜類、果物などである。夕方から家族で墓参りをする。送り盆は十六日。早朝盆棚をかたずけ、供物とともにキュウリやナスでつくった精霊馬を「盆莫産」にくるんで川等へ流す(津知)。十三日は、墓参りをし、門の外で迎え火をたき、仏様を迎える。十四、十五日両日に手づくりのご馳走を七度あげる。十六日は「マコモ舟」にご馳走をのせ、利根川や北浦に流す。送り火をたいて仏様を送る。また十三日は仏様を迎えに墓参りに行き、帰ってから庭先で迎え火の藁を燃す。十四日は近親者がお参りにくる。十六日には仏様が帰るので、墓参りをしてから庭先で送り火を燃す(延方)。徳島の新盆の家では、十三日の夕方、親戚・組合の人びとが当家に集まる。当家はこの臼についた餅を仏前に供え、集まった人びとに餅をご馳走する。十三日に墓参りに行き先祖の霊を迎える。床の間に盆棚をつくり、先祖の霊を杷る。親類や近所の新盆の家へ「新盆見舞い」に行き、焼香し慰霊する。十六日には先祖の霊を送る。以前には「盆舟」をつくり、供えした物を積んで北浦へ送り流したが今は流さない。また盆には、十三日に餅をついてあげ、迎え火をたく。墓参りは十四日の朝行うところもある(大生原)。盆は十六日をもって終了する。しかし、二十四日はウラ事二十四日のウラボンボン(孟蘭盆)と称し、盆棚はこの日までおき、家の者がf丁とりはずすという事例(潮来)や、すでに述べたように、中高灯龍は二十四日まで立てておく事例(延方、徳島)などがあり、」の日年も一つの節目になっている。新盆の家は二十四日のウラボンを迎えて盆第I章送りをする。ナス、キュウリでつくった馬、牛にご馳走を里芋の葉で包んでくくりつけ、マコモで編んだ舟に乗せて送り、夜は送り火をたく例もある(大生原)。新盆の家で、盆舟を十六日流すところもあるが(潮来)、一般的には新盆の家では二十四日が重視されているようである。ぉ-839