ブックタイトル潮来町史
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潮来町史
仰間民第3章目、四01五O歳で宿は当番制で掛軸を掲げる。大生地区水原には各組ごとに二十三夜講があり、六O歳以上の婦人が加入している。毎月二十観音譜の供物〔大生〕三日の夜の集会だったが、現在では昼のところが多い。当番の家の集まりも集会所になった。辻の二十三夜尊の掛軸を杷り、茶会をする。霜月には辻の二十三夜尊を参拝したり、お月様の御来光を拝むところもあった。水原の二十三夜講は、三夜まちともいう。家ごとに行う。出産前月の二十三日の夜、親戚の者が集まり、月が上る頃手をきよめ、一升析の第VI-64図底を箸で叩きながら、次のように唱える。おんけんばゃけんばやそわかおんしりまりまわりそわかおんあにちやそわか四おんせんたらやそわか五おんどうけいじんばらあきりくそわか犬供養の塔とザクマタの木〔大賀〕--'-/\おんあろりきそわか(二十三夜H勢至菩薩三回繰返し)おんさんさんさんさくそわか〔観音講〕すぺて十七日に行われる女人講である。信仰される聖観音菩薩は、月待における十七夜または十八夜の本尊であり、本来潮来地方で十七夜待(講)が、観音講として伝承されている要素が認められる。潮来地区西丁では、前日十六日に観音堂を掃除し、十七日に供物、花、線香・ろうそくを供える。その費用は堂への費銭で買う。唱えるのは観第VI-65図音和讃、深秘念珠加持略謂説法で、普通五O回、信心深い人は一O O回唱える。とくに願いごとのある人は首から胸へかける「ケサ」をお借りし、願いごとが叶ったときは経を唱え、ケサ二本をお礼として返す。霊験ある観音様なので遠方からも参詣があったという。供物は参拝者に下885