ブックタイトル潮来町史

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概要

潮来町史

俗民VIよけ、防水の神としての水神、内河童の伝承、出椀貸淵・竜宮淵としている。当番家の水神〔徳島〕水神社はミズハノメノミコトのように祭神は女性神で、井戸神なども女性の神といわれている。}のほか章]第VI-86図蛇や妖怪としての河童の水神の性格をもっ。全国的には正月や六月、十二月の祭りも多く、田の神との結合も考えられる。次に潮来地方各地区の水神講を概観することにしよう。潮来地区上町、下町では、E一月と九月の十五日に、下町集会所に五01八O歳の男女が集まり、掛軸を床にかけ酒一升と講の人びとと同じ膳を供えて杷る。当番制である。大洲の水神社祭礼は、水田二反歩を集落で所有しており、当番、下番が耕作し、二組合に分かれて行っている。料理は手作り。延方地区洲崎では春・秋二回の水神講がある。五軒町、前倉町、海道町、上宿町、堺川町の集落は五町それぞれに水神社が杷られている。下た魚は、祭礼の肴にしたという。田の水神講は、春に江聞の清掃を兼ねて行われ、江聞をせき止めて取っ3問。進行係一一本一(昭和中期迄)(出張部分)組立式一以下下番一問、下々番一同六軒棟分家高砂000下番主祭事主同問大関一横綱関脇一関脇大関一横綱関脇一関脇取組順916水神祭の座1頂〔徳島〕第VI-87図大生原地区水原の水神講は、組によって十月の中・下旬に行う。講中は三01五O歳の男性である。当番家か集会所へ集まり、当番持ち廻りの仮宮を安置し、神宮を頼んで祈願する。木滝・谷原組は峨を建て、木造の水神社を当番の床の間に奉斎し、水神講を行う。大賀の水神講は、らの講帳が保存され、一六人で水田約一反歩を所有し、祭礼の経費にあてている。文化年聞かその講帳には収穫された米を貸付ける協助制度がとられている。徳島の水神祭である。潮来地方の水神祭でもっとも盛大なのが徳島の水神祭}の祭りについては、額賀熊雄「徳島水神祭・酒盛行事」(『水郷の民俗』創刊号)に詳しく載っていする。るので、本稿を引用しながら平成五年実見した状況を加えて記すことと徳島の水神社は、徳川光聞が水難防災の守護として把ったといわれ、