ブックタイトル潮来町史
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潮来町史
げるいわれである。家を建てた棟梁が柱を一本短かく切ってしまい、建とで、殺してしまう。前にあたり困っていた。娘の知恵で助かったが、自分の娘にいわれたこだという。ひろく知られる話である。}ういうことがあったので、女の道具をあげるのあったんだって。そして、〔歌よみ話「蔵金」〕大晦日の晩によくよくこの何か縁起を担ぐ人がきれえに掃除を三十一日大晦日の晩に、して、明日の元日待ってぺと思ったらば、元日に行って、その「打つ聞に。た先の、日一那が拝むぺと思ったらば、雑布があんだって、昔話・世間話と伝説第5章あの床のよくよく気にしちゃって、みんなして、がつかりしっちゃってんだって。その特別気にするん家で。鎮守様の竹〔徳島〕そうしてみんなして倒れちゃって、ま、魂消ちゃって、家内中で、青くなっていた。そしたら、そこさ「う第VI-93図た詠み」の先生がほら、元日に「おめでとう」言いに来たら、だれもみんな青い顔して居んだって。それから、「どうゅうわけだ」ったらば、「これ今年は、本当に今年は、よくよく縁起が悪い」って。「朝、今日は拝むぺと来たらばって。「みん}の雑布があんだ」なして、がっかりしちゃったんだ」って。そしたら、}の「うた詠み」先生が、「こんなめでてえ事は無えです。雑布は当て字に書けば蔵と金そっちも福々こっちも福々)んなめでてえことは有んめえ」って、言われたらばみんな気い良くしちゃってその人らが、その年にはいはいたって良かったと。(潮来話者磯山くみ採話鶴尾能子こうした「歌よみ話」には、俳句・短歌の「秀句拙」「連歌唱」など、機智にあふれた内容のものが多い。〔長押しの由来〕昔は、壁と板との聞に、挙位の石を入れておいた。賊が入つできたら、その石をとって賊に投げつけたことから「投げ石」といいそれが「なげし」に変った由。その後は、石ではなく槍かくしておくようになったそうだ。(潮来採話松崎松)長押しとは、日本建築で、住から住へ渡して壁に取り付ける横木のことである。記録された世間話を紹介することにする。潮来の世間話だい〔黒森伝仁門〕昔、大賀に黒森伝仁門という情け深い大じん尽どんがいた。屋敷は荒久の郡司忠さんの上畑にあっ923