ブックタイトルうしぼりの文化財 民俗資料編
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うしぼりの文化財 民俗資料編
油のような酒もって早〈こいこいお正月⑨ 正月っちゃいいもんだ木つ葉のようなもち食って雪のようなめし食って油のような酒のんで正月ちゃあいいもんだO円陣遊び、鬼遊びかあごめかごめかごのなかの鳥はいついつでやる夜明けのはんにうしろに立ったのだあれ。※ 「まり」にまつわる遊戯の伝承は速い平安の昔からである。手づくりの「まり」について説明すると、シンには綿や木めんのボロ切れやイモがらを入れ、それをまる〈、ふっくらどまるめて、自分ののぞむ適当な大きさにして、それをもめん糸でくくってまとめる。それを手まり糸(赤、だいだい、黄、緑、青、あい、すみれのいろの糸)をつかつて、八つザサやヒシなどの横様をかたどり、ししゅうをして仕上げる。シンのっくり方がてまつっくりのコツであり、ししゅうの出来が美しいまりかどうかを左右する。手づくりの「まり」は高くあがること、丈夫であるこど、美しくあることが必要で、それが女の子の自慢の一つである。-103-