ブックタイトルうしぼりの文化財 民俗資料編

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概要

うしぼりの文化財 民俗資料編

f落しない祝言のあるのは、すでに両者の問で夫婦関係が公認され、夫婦生活が開始されているためてある。そうした諸形式の統ーが,1、笠原、流などの流派を成立させる要因どなり、色直し、味入1)道具の披露、若者たちのとび入り、さらに床入りなどの特色を柏えるにいた勺た。親子盃も婚約、結納の項て述べたように、新しい義理の親子関係を結ぶ機会に味方で行なわれたものであり、その際に双方の親族の参加があった。婿入1)1う、ら嫁入り婚への移行には、親子盃のような形式もまた要求されるべき儀礼であ勺た。「披露」嫁入り婚には、夫婦盃、親子盃を欠くことはてきなかったが、それを行なわなL、古風な地方のあることは前項て述べた。しかし、そのいずれであっても、披露宴の形をとるのみJ一般てあるが、嫁入1)婚の場合にも披露宴を行なう{7'1がある。とくに味入り婚において披露宴が重視されるのは、夫掃、親子、親族の関係の公認ど同時に、自分の属する地域社会の構成員から承認を求める必要があるためである.その点で、披露宴に列する人々の席1買は、自分の属する社会ての地位の認識であり、それに応仁アニ権利や義務の確認の場でもあったどくに、双方の親族の社会的地位、参加した村人の個々が背崇にしている身分年功どいった序列の公の表示は新夫婦にど勺て将来どのように行動すへき治、という価値判断の基準どな勺てくるc概して、古風な村内婚にがける婿入1)婚の要素を多〈持つ場合は、新夫掃の世帯は年功によって、遠方婚ないし村内婚における嫁入1)婚は、家を背景にした身分によって秩序つけられるだろう。このような披露宴には、さらに若者組に対しての振舞いや、隣1)近所、村内へのあいさつ回りなどが付加されてくるし、三日自の里帰りも婿を伴って帰1)、嫁の里どの交際が開始されるがいづれも婚姻てなく、家族や親族なとの諸要素聞の24