ブックタイトルうしぼりの文化財 民俗資料編

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概要

うしぼりの文化財 民俗資料編

の数などを打ち合せる。この時、婿方の結納は、今は現金であるが、昔は帯など品物を渡し、それど一緒に「タルカマス」と言って、朱塗りー升樽に入った酒ニ升、かます二つに米をつめたもの、それに赤鯛をニ尾持っていった。これも10年位前から「タルカマス分」として現金を持っていくようになった。また味の方では正式に承諾したしるしに「キマリ酒」と称して、嫁方から仲人に酒を託す。「婚礼」夜祝言といって、夜行なわれるこどが多〈、まず婿方では、婿、正客(招客)(おじどか、兄ー名かニ名)、嫁もらい(おは‘とか、姉ー名かニ名)、仲人夫婦の五名ないし七名で嫁の家に出かける。この一行五名だったら、味方から七名、婿方が七名なら、嫁方は九名どしていた。今はどちらも同数に揃えている。① 以前嫁入り道具は単笥ニ樟持ってL、くのはよい方で、長持に衣類、をつめその他の身回り品を持って行った。② 味方では、組の若物たちが家の前で左右ニ組、火をたいて待っている。長青が入ったらこの火を一つに合わせ、婿に野良てゆ使う笠をかぶせる。この一行は、えん側から入り、お茶が出て一休みし、それから奥の問て図のように並んで、味方の親、きょうだいと挨拶をして、ごちそうを食べ酒をくみかわす。|床の間| この席に嫁は出てこない。この一行が帰ってから一時間位してから味方一26-