ブックタイトルうしぼりの文化財 民俗資料編

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概要

うしぼりの文化財 民俗資料編

一一一八Ln序「温故知新」一文化財関係の集録の序文にはかかせない古言でありますが、今こそこの意味を玩味しなければならないと思います。世は変り、国をあけ、て開発が行われ、人々は近代化に夢を托するあまりーややともすれば「経済」が生活のすべてであると考える人さえある世の中ですが一郷土の歴史に眼をむけ、先輩の偉業を偲ぶとき一古きをたずねて、新しい文化の創造に意をもちえることを忘却してはならないと思います。鹿島の砂丘として詩や歌によまれ、ょせくる鹿島なたの波は、ありし日のわれわれの先輩をしのぶ地域として、県民の心に、あたたかくはぐくまれてきた。その砂丘は、いま明日への日本を聞く人造港として、日本最大の工業地帯とLてま見出L世紀的変ほうど主客交代が行われつつあります。その後背地である私たちの郷土も、いままさにその流れにLたされつつあります。このような環境条件のもとで、誰かが郷土の文化遺産の記録を綴り、後世に先人の足あとを伝えることは、極めて重大な意義があると思います。幸いにも今、本町文化財保護委員会が「うLほー1)文イヒ財」後編(民俗資料を中心としたもの) を刊行されることは誠に有意義な事業どして感銘を深めている次第で、後世に、貴重な民俗資料の糧どなると信じ、あらためてこの仕事に努力された編集者並に各部門担当者の労を謝し、将来の御精進を祈って序言どいたします。昭和46年3月牛堀町長鳶手ロ雄- 1 -