ブックタイトルうしぼりの文化財 民俗資料編
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うしぼりの文化財 民俗資料編
その後、三年位は、正月(もちかます)、中元、歳暮(塩引き)をとどける。「結婚後」昔は嫁に行ってから二年目位から髪はまるまげに結い、歯を染め、まゆもそりおとしたという。葬制「死の直後」死者は奥の聞に北枕にねかせ上に万などの刃ものをのせ、猶など近づけないようにする。以前の死亡通知の方法はく二人使い〉ど称して組の者が、二人づっ組んで、親戚に正式に知らせにいったものである。この知らせはたいてい前日に行い、知らせをうけた親戚は、故人との続柄にもよるが、ご馳走をした上、何がしかの足銭を贈ってもてなした。今は組の一人で行くところもあるが、たいてい電話か、通知状等によって行L、二人使いの方法は、自然に消滅してしまった。「通夜」たいてい葬儀の前の晩に行い、親威、知人、組の方々が集り、i曽侶が通夜の行をつどめ、合仏講の人達が、観音経や和讃をあげる。以前は、酒や精進料理を出したりしたが最近は、お茶や甘味類を出して、ふるまう程度である。「納棺」棺は寝棺で、湯濯は子どもたちゃ近親のもので行い、昔は奥の聞の畳をあげてそこにたらいをおいて、片袖をちぎって、それで死者を洗ってやった。その片袖を後で娘たちが洗って北向きに千したといわれている。28 -