ブックタイトルうしぼりの文化財 民俗資料編

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概要

うしぼりの文化財 民俗資料編

になってからみんなして家々をまわり庭に植えてある柿の木などに成り木責めをする。O中の一人が柿の木の根元をサイノカミでたたきながら「なーるか、ならぬかカーキの木」というと。O他の一人が、そはで「なり申す、なり申す」どいう。-・こうして家々をまわったあと、サイノカミはアズキカユを食べたはしといっし20日正月にいろりにくべて燃やしてしまう。この火にあたると|年間病気しないとL寸。なおずっど昔は「成木責め」のとき、子どもたちは、若いお嫁さんのいる家では、サイノカミでたたいたとのことである。020日灸正月20日は、ハッカキユウをおとなも子どももすえる臼であった。子どもが腹痛しないように、いやがる子どもをおとなが、押えて灸をすえた。へソカラ三といって、へその左右にゃくのてある。最近事腸炎の多いのは子どもの「へ、ノカラ三」をしないからだと古老はいっている。牛堀町では一部の旧家にみられるのみどなった。O天神さま2月25日は天神さまのおまつりの日である、町内毎に子どもたちが天神講をする。米とそう茶代を集めて、当屋に集まり、昼と夜ど2食を食べて楽しむ。子どもたちはこの日を期して書方の練習をする半紙を縦に3つ位に切って長〈つなぎ、「奉納大自在天神宮」ど精根こめて清書し自分の名を記し、その上部を細いシノタケでまき、1.5mくらいのシノダケに「のぼり」のようにつける。当日、早朝に起きると各自の奉納書を持って当屋に集まり、勢ぞろいして天神様に行〈神前に「わら」をたいて奉納し、書方がじょうずになりますように、りっぱな人になりますように祈願する。O節分どまめまき。牛堀町も戦前は旧替で正月を行ったので節分はたいてい暮から正月中にあっ-70-