ブックタイトルうしぼりの文化財 民俗資料編

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概要

うしぼりの文化財 民俗資料編

夕飯を食べると子どもたちは家を抜けだし、どこかに集まって柿盗みの相談をする。めいめい長い竹ザオの先に、それぞれ<.i‘うをLた針金ゃくぎをつけ、家々をまわって柿盗みをする。気がつかれないように盗むのが面白〈、家人もまた盗まれた方が「作があたる」なとと喜んでいる者もある。また時には柿盗みに輪をかけた畑あらしも行われる。西瓜やが\を盗まれるのはよいどしても、大勢してやるから作物を踏みにじられるので困るどL寸。この遊びも今は全くなくなってしまった。0十三夜八月の月見に対して九月十三日を後の月見どL寸供えものでたことはど思うが、栗月見どか、いも月見どもいわれている。八月十五日のようにススキとハギをさして飾り、栗どか里芽どかサツマイモとか季節のものをそなえる。もちゃがはぎを作って供える家もある。子供たちは月見にちなんだ遊びをするところによっては月見に供えたものをとり歩〈風習のある。この晩お天気がよいと、麦が豊作だといわれ、この夜をr'J、麦の名月」どもいって、お天気がよいどイ、麦が豊作だど信じられていたどか一一一一O""Rの子の石っき昔は部落4をに十月の亥の日を「亥の子」ど呼び、子どもたちが石つきをした。石つ主は大正から昭和の初めまてつづいたが、現在は行われていない。十月十日を「女の子」ど呼ぶ名称だけがのこっている。この町でも夕方に「もち」をつきそのもちを食べた子どもたちが集まって、なわでがっちりした「あみ」をあみ、その中へ「つけもの石」を入れてかがる。それに子どもの数だけのなわをつけ、「おお女の子だ、お女の子だ、今夜はどこのお女の子だ。且那さまのお支の子だ、おおめでたい、めでたいゼニもカネも、もうかるようにサンショウボツタラシヨ」どはやしながら、なわをつけた石をボッタ1人ボッタリついて各家々をまわり、銭をもらって歩〈。-76-