ブックタイトルうしぼりの文化財 民俗資料編
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うしぼりの文化財 民俗資料編
えながらも起き出して主て、かまどの前で火にあたりながら、餅のつきあがるのをまつ。釜にのせられた「せいろ」から湯気が吹き上がる、ふかし初減をみるどき、ふけた餅米をもらってははぱったりもする。餅米はーとながれ(せいろ皿重ね)ずつ蒸してつく、ひどながれつくたびに「もち」の一部を「あんもちJ rきなこもち、納豆もちにして食べ、;欠の蒸しあかーるのを待つ、子どもたちは、このもちを食べるのがなんとも楽しいのである。みんなが千本づきを?っていると大きい子どもは自分でもついてみたくなる餅つきが終るころ手を出してついて見るが、ねばりついたらなかなか重くて自由がきかな L、o >J 、さい子どもは餅をたべると寝なιしをする 。待ちに待ったお正月が自の前にきている安心感1;"あった。現在ては、器械づきの家が多〈、、きね、、の音を聞くことが少くなった。O大みそか大晦日には、家の内外を清掃して正月を迎える最後の準備をする、この日までに、そう方の両親にお歳暮どして塩サケl本、餅2重を持ってL、〈。神棚に「しめ飾りをつけ、お供え餅を供え、門松を作る、夜は「みそかそば」を食べるが、旧年をぶつきるようにとっ;っきりそばいというところもある。どにかく一大晦日の夜は、祖先の霊に酒食を供え、また家族一同も酒食を共にして、一年を無事に過したことを感謝しながら語りあい、心静かに元旦の朝を待つのが昔からのならわしである。現在「テレビJから流れる「年末の各行事」をききながら、各寺院で打ち鳴らす「除夜の鐘」の音に心も浄〈、初雀といっしょに元旦を迎えようと、安らかな眼りに落ちるのである。子どもたちは「正月」に使うものなど枕辺に並べて、来る正月にはの希望を胸に眼りにつくのである。(資料茨城民俗学会編「子どもの歳時と遊びJょっ)一78-