ブックタイトルうしぼりの文化財 民俗資料編

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概要

うしぼりの文化財 民俗資料編

⑥ 藁屋根雨の止む時には屋根の上から煙が上るのが見える。⑦ 海鳴り海岸近くに住む人達は海鳴りをきくことが出来る。場所に依って色々の音にきこえる。これが雨なり風なりの前兆ど見てさしっかいあるまL、。多くの場合低気圧や鳥風等に伴うもので、海鳴りの聞える方向で天気の良否が判断たれるが、場所によって差異がある。⑧ 精神病人気の狂っている人や其の他或る種の病人はよく天気の変る時に痛んだり騒いだりするが、これらも幾分雨どか晴どかの予報の資になりはしないか。子供達が夕方通で大騒ぎをして遊ぶのを見て明日は雨が降ると言い、また子供が点字に腹痛を覚えて雨の降るのを予知するなどである。俗に朝雨が降るのを見て(女の腕まくりに驚くな)と言ったり、神経痛の人が雨の前には特に痛みを覚えるなどこの類である。⑨ 新聞紙新聞紙を荒むとき新聞紙が容易に破れたり裂けたりするこどがある。其の時には雨具の用意をして外出するが宣しいと言はれている。5. 長期的予報の資料となるべき数々只今の天気予報は僅かに一日なり二日なりの予報しか発表していない。而もその的中度は感心したものでないど世人は言う。然し一方では今年の秋は雨が多いどか、来年の夏秋にかけては冷涼であるとかを予報するには左程困難の事ではなL、模様である。ここでは学問的のものを技きにして、長期的予報の資料ともなるべきものを幾っかあげてみる。① 狂L、花狂L、花の多い年は凶年ど言はれているが大抵は気侯の不)IJ買が原因したものであろう。-91 -