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概要

潮来の石仏石塔

れて、地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天の六道に能化し、一切の衆生がことごとくもろもろの罪苦から離脱するまでは、決して化陀とはならないと本誓を立て、諸々の地獄を巡り歩き、衆生を済度するといわれる。右手に錫杖、左手に宝珠を持った比丘形であらわされている。地蔵菩薩には次のような地蔵もある。みがわり勝軍地蔵・六地蔵・子安地蔵・延命地蔵・身代地蔵・無縁地蔵・水子地蔵弥勅菩薩五六億七千万年のちにこの世に出現するといわれる未来仏で、その間兜率天にあっていかにして衆生を救おうかと思惟している姿をあらわしている。虚空蔵菩薩虚空のように無尽蔵な智恵と功徳とをもっているという。宝生如来の変化身だともいわれる。文殊菩薩普賢とともに釈迦の側侍。諸仏の智恵をつかさどる。多くは獅子に乗っている。普賢菩薩釈迦の右方の側侍。理徳・行徳・定徳をつかさどる。経を請する者の前に、六牙の白象に乗って現われるという。その他の主な菩薩に次のようなものがある。不空絹索観音・准低観音・白衣観音・楊柳観音・多羅菩薩・青頚観音・水月観音・魚監観音・竜樹菩薩・日光善薩・月光菩薩・薬王菩薩・馬鳴菩薩・般若菩薩など。(4)明王菩薩の面相は柔和な表情にあらわすのが普通であるが、時には猛威をふるって導くことも必要になってくる。このような念怒形の菩薩を明王と呼ぶ。不動明王上半身裸体、下半身に短かい裾をはき、右手に剣、左手に絹索を持つ。髪は弁髪にして片方の肩の前にたらす。左眼を細く閉ざしたものと、両眼を開いたものとある。右の下牙で上唇をかみ、左の上牙で下唇をかんでいる。愛染明王党名をラlガという。赤色、愛情、情欲の意で、愛欲貧染をそのまま浄菩堤心に転じる明王で、煩悩即菩提の本尊とみられるものである。鈷を戴く獅子冠をかぶり、三日怒視、六管に杵・鈴・弓・箭・蓮華をもち、全身赤色で日輸を象徴する円形のなかに坐す。円形は宝瓶によって支えられ、蓮台も日輪もすべて赤色で、愛欲などの煩悩の激しさを表現している。-36ーこのほか次のような明王がある。降三世明王・軍奈利明王・大威徳明王・金剛夜叉明王・烏枢沙摩明王・大元師明王・孔雀明王など。(5)天部仏教成立以前から印度にあった婆羅門教や、民間信仰の神々を仏教にとり入れて仏教守護の役割を与えた。仏教において