ブックタイトルふるさと潮来 第一輯

概要

ふるさと潮来 第一輯

次には当然その前はどの様であったであろうかと一玄ふ疑問が生れます。人聞が住んでいたであろうことは類推出来ます。而し遺物が発見され老い限b、確一証とは左らず私達は満足し左いのであbます。との様な疑点を一つ一つ考究するζとが、学問であb、人間としての自己を納得させる知的活動であると思ひます。第二次世界大戦前迄は、日本人は五千年乃至六千年前K、大陸或ひは、南方から従来して来たのであろう。と一玄ふのが、歴史学者の通説でした。ととろが一九凶七年（附和二十二年）当時考古学K輿味を持つ縦名の一育年、相沢忠洋氏が群馬県桐生市の近郊、笠懸村岩宿の道路の切迫しになっていた関東ロlム層の中よb、人間の手Kよって加工された、繰躍石を発見致しました。との石片が後日研究された結呆約三万年位前の物であるととがわかりました。三万年前と申しますと、旧石器時代、或ひは終土器時代と云はれ、人聞は土器を使用して尉bませんでした。ヨーロッパkbいてはζの時代の石器や人骨は多叡発掘されて屈hyましたが、日本khuいては、その時迄は旧石器時代の追跡は無いと云ふのが通念でしたが、相沢氏の発見はとの学説を打破った輝かしい笑証だったのであbます。その後全国K－白絵ケ所無土問宿泊跡が発見されました。相沢氏が旧石器を発見した地層、関東ロlム層と申しますのは地質学的には今から約一万年前より六十万年前の洪積世時代K、関東周辺の日光、赤城、箱線、富士等の火山活動がはげし〈、その爆発による墳出物火山灰が堆積し、変化した赤土の層であhyます。糊来の台地の基盤Kもこの関東ロlム層があbます。ローム層の中K私達の郷土の先住人の遺物は一発見されるであろう合、「あるかも知らない」「無いかも知らない」それは今後の研究発見に待つ外はあhyません。T屯〈では稲敷郡舟島よhy旧石器時代の遺物は発見されて閉店bます。とのロlム層の中よb石器等が発見さるれば、最小限一万年前に人聞が屈たと云ふ証拠K左るわけです。現在ロlム層包含の山々は鹿島開発の影響を受けて掘b崩されて居hyます。私はとの際潮来の皆様Kロlム一の崖を注目していただきたいと思います。その中K人聞が加工したと思推される石器が発見されたら、それは学術上貴重左物であb、糊釆の古代究明の手が-19-かhyと在る貴い資料と左bます。以上で糊来の旧石器時代（無土器時代）は未だ未解決であると云ふ結論を述べました。私は糊釆台地のロlム層Kついて考古学研究の立場から地質学的究明をしたいと思ひっ』も、現在迄またはじめてhuhません。まぱろしの石器を捜して、山野を敬策するととは、また人生の楽しいひととまでもあbませう。ニ縄文時代人間が他の動物との生育競走K勝って地球を征観したのは、道具を使用するととを知ったからである。と云はれて居bます。三万年位前KB本K居た人達の道具は、打製石器と云ふ石斧、石