ブックタイトルふるさと潮来 第一輯

概要

ふるさと潮来 第一輯

潮来の三五ロロ源、ょたてかけまのみこと一、常陸風土記K拠ると、建借間命の物語があるoすじんけいりゃくあらぷるぞ〈崇神天皇は、東国の経略K御心を用いさせられて、地方の荒賊たけかしまのみことを討つために建借間命を派遣せられた。せいりよあたかあ征旅の道も或は船路K、或は陸路K、日数を重ねて、時恰も安ばしませま婆島K宿られたo真里遠征の夕、水辺暮色の迫るがま』に、昇、共はるかいの思ひが遠〈故郷K馳せている折しも、流海の水を隔てL益か彼おぼ方、東と覚しきに一条の煙が細〈立ちのぼるを望んて、v」ミノゐμトホノ、里があると思い、其の人里が皇化K浴した民の里か、いびすひとすみかぶる夷人の倭家かと案じたが、四辺K里も左〈、問う術主そもれさ左とてかもはっ荒宮人た。しばなぎさ建借間命も暫し汀K立って、眺めていたが、しばら〈して小高ちかいい丘に立って、天を仰いで誓を立て』とほみおやすめらみこと『いかK五回が遠つ御祖の天つ御神、五ロれ畏れおLくも天皇の仰せたいらかYふDて荒ぶる者共押し平げんとて、今との地K止hyたhyoけむり海を隔てし彼方の畑、若し従へる大御民の姻走らばとちらK左びおほなびかして我が上を覆へ、若し荒賊の姻走らば去りて海中K臓かしめ給え』と祈るよと見ればζれ不思議、今まで真直K立登って居った畑が風もないのK俄かK海の彼方K流れはじめた。つし、て新涯みことひきくにす荒賦モ知って、命は兵共を率いて水を渡って攻め向った。国楢やさかしゃっくしほうの頭は夜尺斯、夜筑斯といい、｛八を掘って晶訟を作り、攻めれるとひそすきみいくさζれK潜み、隙を見ては外K出て官軍をなやました。そうなかなか征伐の効を奏し得念かったので、大いK協議の上、選荘桜DK選った決死の勇士を山の彼方Kか〈し、前面の海には大き左おほい軍船を漕ぎ連ね、いかだをあみ、雲の如〈蓋をひるがへし、雲のあまとりことかあまとりぶいきしま如く旗を振り、天の鳥琴を綴きならし、天の鳥笛を吹かせて杵島ぶりいんゅうくにす曲を歌い、宴遊させるζと七日七夜K及んだ、国柚共も初めのう一あやしやきかし5ちは怪んだが、次第々々K用心する心もゆるみ、遂には夜尺斯、↓ゃっくしはいか夜筑斯左どの頭をはじめ、配下の者ども、さては女子供K至るまえJJみで、乙の音楽に心を奪はれるようK念った。たけさが「あられふhyきしまが面を岨しみとLも草取bか左わ妹が手を取る」あいちょうきしまぶり哀調を帯びた杵島曲の敬は琴と笛の音K乗って静かに水の上を流れた。歌曲は国他共の胸Kヒシヒシたましいと追り、潮K落よると遠ざかる船Kいよいよ身も魂も水にとけ入潮がさぜば船は近寄るにまかせ、るかと恩はれた。その頃あいを見計らかつて、命は、「頃は今ぞ」と一令を下した。