ブックタイトルふるさと潮来 第一輯
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ふるさと潮来 第一輯
る旅先にてお会い申しましたわo」と、笑い左がら挨拶する即席袖三郎K、徐一一は、なつか「お懐しゃ、五年振りの対面にて御座れYまするな:::。」頼重と除一は、互K手をとP合って無事を祝福するのであった。やがて一ひざ乗り出して語る深尚三郎頼重の言葉は急K静かに左って、那須兄弟と、深地頼重の三人の語る言葉は、何を語るやら暫らくは聴えて釆左かった。ル』きC それから一刻余タ密談を交した旅商人姿の深偽三郎は、「世を忍ぶ今のζの身、平家の眼が隅々まで光Pおるわい。乙の地の守義職、佐竹Kも油断は禁物じゃて:・・:さらば、とれにて失礼仕Pます:::。」やがて深袖三郎頼重は、那須兄弟に挨拶をして、そそくさとしてρづこ同門処かえ備えて行った。那須兄弟Kとって、思ひがけ左い採袖額重郷の女水w潮来出島の真菰の中Kあやめ咲くとはしほらしやH 水戸黄門光幽公が元禄十二年四月領内巡視の折、鹿島神宮の摂社いたのみや潮宮の潮を板K番えて潮来と書き改められたといはれる。其の頃公が丈なす真菰の中K美しい潮来小町が衣を濯いでいる有様を見て、万緑叢中紅一点の景観を讃嘆したのを歌詞Kしたものだと言い伝えとの「潮来」の一夜の語D合いは、那須兄弟Kとっては、将来の源平の合戦Kつ左がる重大走る歴史的一夜ともいうべきであった。か〈て結城の探柚頼重の手引Kよって、源氏の御曹子、源九郎義経とも会見の機会を得、此の後K来るべき源家再興の夜明けを知った若い那須兄弟は、その体全体に打ち寄せる若い血潮は、置ケ浦K逆まく怒溺の如くに、脈々として炎えて〈るかのようであったトホ?レ必Cれソその夜、源家の夜明けを夢に見る那須兄弟κ、行々子の鳴き声もやがて静まP、水郷「糊釆」の夜は、静かげ仏、しずかK更けて行つ次号(続)た:・:::ji---。訟吉川英治著「新平家物語」の文中、水郷K於ける「義経、那須兄弟の会見」の史実に基いたo筆者の創作であります。-6←(筆者、日本放送作家協会所属・郷土史研究家・行政書士)新桜涯荘られてゐる。潮来のあやめは物言うあやめだといはれるのもとのためであらう刀為。更K公が潮来節にあやめを配して扇を注文してそれが全国の店舗に卸されたためともいはれている。兎も角潮来を世K紹介したのは何といっても潮来節の力といって