ブックタイトルふるさと潮来 第一輯
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ふるさと潮来 第一輯
過言ではあるまい。文化時代K江戸歌巷吉原で、当時流行唄メリヤスを駆逐して名声一時に挙った結果が、式亭三馬の「潮来婦誌」と左P、続いて文人墨客の楽園となったものである。H潮来出島のす左真菰殿K刈らぜてわれさhぐH が且町古のものとはれているが詮議だてはよして、兎も角、船唄から発展したものである。『水郷の女』は江戸と伊勢の女の心持をカクテんKして飲んだようやす止めれば誘うし、情Kもろそうで強い、厭き易左気持のする女で、〈見えるが、どうしてどうして実は我慢弥〈働きものだとの定-評がある。「利根川図志」Kは『潮来の前川といふ北刀刺恨の分流Kて未は延方よ-P浪逆の浦K落っ、此の川はむかしいたとの大和屋太兵衛抱の流女その朝夕びん水を流しける故、そのべ川と云ふと念ん』と輝せ研よ子名花ん妓をふ「欺まお〈む圃客」色の名妓おいらんお園が枕草紙の花魁そのまhの容姿で才色共K優れたお職女郎ーが時K或は自ら扇舟K樽さして、入江K呉いっとまぶね越の苫舟を尋ね、「坂東太郎は男であるが、お国思えば波が立つ」びんみずと唄はしめ、朝夕流した髪水にすら胸をときめかぜ、嬢客門前市を念したとのととであるo人間息の抜き所「色の歓郷」だった土地柄あこが畿多の恋物語もあった乙とと今も憧れの種と左っている。水K恵まれた情景の匁囲気で、水の上を行来する生活から水商売げ作成功して所調有卦K入ったもの、昨日の有卦が急転直下今日の無卦K入ったと話題Kも富んでいる。巌も潮来の女は恋を語る前K理性が先立つなどいふ人もあるが出色の「水郷の女」を紹介するととKしたい。「穏便の前」き主ょう古〈は結城将軍平の将門の妾であった桔債の前は水郷佐原の産であった。彼女は「天慶の乱」の動因を造るまでは豪華を極めた春秩を送つたが、難を郷里にさけてからの佐原での生活は逆境であった。「瀬川太夫」せがわたゅう水郷小見川が生んだ女性、江戸、吉原の松葉屋の瀬川太夫は六十万石の大名仙台公のお抱け太夫で特に愛顧を引受けて花のお江戸吉原-67-での「手相の瀬川」「博識の瀬川」として全盛を極めたが、大大名を尻目K自ら求めて嫁した職人との生活は其の末路K哀愁深いものがあった。名妓「万竜」天下の富豪や国の太官を尻目Kかけ、ブロマイドの市価をあげたといはれる赤坂春本の名妓「万竜」は鹿島郡東下の産で、ラッパ節げいまで唄はれた程の全盛振Dであったが、箱根の遭難が奇縁と左つて、川工学士との恋が結ばれて其の失人と在ってからの行路Kは知る由も左い。名妓「あやめ」潮来のあやめ桜の名妓あやめは容色兼備で引手あまたであったが