ブックタイトルふるさと潮来 第一輯
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ふるさと潮来 第一輯
七月十日から三日間佐原本宿の砥国会がある諏訪様の祭礼H関東一の定評の祭Kは、妻や娘の腰巻や鍋釜までも質K入れて慰安K専念するという其の祭の折の山車の彫刻と飾物とは特K有名であるが、取分付小野道風の飾物は善男善女の眼を引いたものだが、あやめは道風の容色K恋をして物出品いK沈んだと伝へられている。「遊女柏野」「南総紀行旅服石」は十返舎重田貞一の戯著で、其の中K「余があげたる遊女は、いたζの柏崖の柏野とて乙hk名だる全盛」と讃v、、「ひとタしてつとむる客のふたおもてたれなら坂や乙の手かしは野」と詠んでいる。乙れは柏野K対して惜しみない同情をもった名吟である。重田貞一は文化二年、一年と「借売往来」「即興跡引上戸」左どの酒落本を著し、遊廓の様子を往来風K書いて数多くの潮来の唄をかhげている。式亭三馬の「潮来婦誌」や「辰巳婦言」や鳥亭鳶馬の「忠孝潮来府志」は人口K知られて居るが東海道膝栗毛の著者でもある十返舎重田貞一の乙とが等閑祝されているは残念と恩ふ。北斉の「潮来絶句」享和二年誕屋から「潮来絶句」が出版された。華麗左ためK没収の厄Kあった。とれは潮来の俗謡K漢詩の絶句を添へた水郷美人の彩色絵本で絵の筆者は可候(北斉)である。司候は写楽で北斉と同一人である) 乙の処罰は誌崖へ番頭が筆者であると陳述したため自分が罰をうけて蔦屋の店主も筆者の北斉にも及ば念かったが市中の粋人の間K水郷美人の認識を深めた興味ある診談である。托一言「潮来宿遊女屋の段」-68-ーかつて文土福地桜痴、俳優団十郎、菊五郎等一行が三社詣(香取鹿島、息袖)の途次糊来節の踊を会得して、「潮来宿遊女屋の段」と言う狂言を始無台で上演したととがある。場所は浜町の遊郎、登場の駒子1娼妓は美しい若さの豊か念水郷ほうふつ美人を訪岬怖さぜるよう名女優l舞台は見暗しのよい二階、潮来出島ぼんぼりが背景となって、青楼ののき先にゆらぐ雪洞K今宵の景気をつけて太鼓のばちさばきもストトンと鳴れば、粉縁花顔の美形の総出の大肉陣