ブックタイトルふるさと潮来 第一輯

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概要

ふるさと潮来 第一輯

潮来名物あやめの見ゃれ引手が来て吸す「名所の名物」「本場の本場」のあやめ踊の芦価をあげたばかDで念〈、水郷の美人を偲ばぜる大絵巻ともいふべきであったo妓楼と「潮来竹校」ぎろうしれんようしう妓楼には「珠廉明月小揚州」念どの扇額を佃妨げ、潮来を諮った名言詩句で室内環境賑はし、享保年聞の文人服部南郭がいた乙に遊んちくしはじめせい・かんで五言絶句二十首を賦し、「潮来竹技」の濫倒閣を左し、爾来、星巌うんじよしぶつほうきいきざんろうふ雲如、詩仏、鵬斉、茶山などの名家が才筆を弄して竹枝情調を賦したので妓楼では其の傑作を蔵していた。叉、乙の頃の妓楼は川沿に崖造りに構えられ、舟は妓僚の下Kぢか附K繋がれ、二階の欄干Kは出島女郎の数々が、呉越の舟を迎えさおくわんかい時Kは自ら扇舟に樽さして歓会の枕苗帽をすhめる念ど、水郷の遊星そうきゃくせんさいに相応しい情景でもあったo後多の騒客が、繊細左詩情をかもに、きびこんれいまんが畿多の文人墨客が締廃艶麗の詩を、歌を、漫画を、妓俸の壁間K飾ったととも潮来のζのさと左らではの様相を醸したのであった。春雨やさかっき見せて狐よぶ茶鵠舗や潮来をしへて岩づたひ君主太おもう事績んではくづす炭上がタ女遊おいらんK声かけらる』団結かな五遥向のよき宿も月見る契か左曾良春雨のふるさときして行君をおくれはのるL袖も扶も潮来遊女常盤路君ははや霞の袖をふP切てくれ行春の念どPをしさK 潮来市野亭刷れ行春見おくれば明ぽのhむらさき匂ふ江戸のまれ人潮来潮満足徳川時代には奥洲から江戸への要津と左P諸大名の蔵屋敷が立ち-69-四十余の引手茶屋がかむろ出来、大門を立て』浜町一帯は源氏名を用いた太夫、完を供としてほしいま与のおいらん道中等で、出島女郎の名を恋にした程で才色俊れたお職元禄以降江戸吉原のよう左貸座敷が八、九軒、女郎の輩出で「水郷女」の特色を発田博しての真情物語にも富んでいる。古往今来美人の多い土地柄として、年間百万に余る観光客が驚きの限をみはるも無理ならぬととである。(筆者は元潮来町助役町観光事務娼託常総俳句会副会長)