ブックタイトルふるさと潮来 第三輯

ページ
63/104

このページは ふるさと潮来 第三輯 の電子ブックに掲載されている63ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

ふるさと潮来 第三輯

潮来町西町から出土した古鏡κ ついて研べてみ左いかと云う話があった。巻頭の写真がそれである。私も古代史を趣味として研究しているので、考古学の古鏡κついて十冊程の本を読んだ。その中から当地方κ関係ある鏡、鏡の考古学研究κbける重要性、等について書いて見る。西町ょb出士の鏡は直径十一糎の円鏡であり銅製である。裏面に見事左菊花模様が鋳出され、表面は朱を塗った形跡がわづかκ認められる。役場の教育委員会に保存されている。出土状況は、町役場κ動めている柿崎氏の話によると、「今より約十年位前K念るが、その頃潮来町で水道施設のため西町台上κタンクを建設する白で、其処にあった古墳を発掘した。その時に鏡が出土した。古墳発掘については当然考えられる石棺や埴輪等は出土し左かった。後日の参考の為に古墳の平面図等を書いて置いたoその図面は教育委員会κあるかも知らをい」と云うことであった。教育委員会の石橋氏に十年間の累積した書類古藤岡鉱二郎氏より、それで、図面を捜すζとを依頼したが、鏡窪谷章の中から見付けだすのは容易左ととでは左いので、日を期して、図面掲載は中止した。写真を見てもわかる様κ、今から千数百年前κ作られた物としては、その時代の鋳出技術が高度であったことを知ることができる。芸術性も豊かなものである。一枚の鏡からもその時代の文化の程度、人々の生活の様相念どもうかがい知ることが出来る。鏡の歴史を研べて見ると、支那では二千数百年前よb作られてbb、円や四角の金属を磨いて、はじめは光を反射させて呪術ゃ、宗教に利用したらしい。だんだん数多〈製作される様に左って姿を写す道具として使用される様になった。日本κ弥生時代はじめて輸入された物は考古学上の用語として多紐細文鏡という鏡である。佐賀県、山口県、大阪府、奈良県から一枚宛出土している。ζの鏡は不思議念ことに平面鏡で左〈凹面鏡である。凹面鏡は姿をうっせば倒立して見えるから姿見としての役κζの様念ことから鏡は最初は物をうっす宝物として呪術ゃ、神の祭器として使わ後-55-は立た左い。のでは左〈、