ブックタイトルふるさと潮来 第三輯
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ふるさと潮来 第三輯
米菓(煎餅)の呼び名である事を知る人は多い!と思ふ。少左くとも終戦前K小学校を率へた年輩の一「つれこ0000「こうれん」一一どへ\んし一もの念らば誰れでも一度は吃度口或はにし、耳にした床しい呼び名の言葉である。筆者の家の前κも一文商ひの老婆が「こうれん」と号一口って古冗つてゐたものだが、k-' の煎餅よりは金原d恒もっと柔かいふんわbとした風味を思ひ出す。戸」内ノEレ「ζ うれん」た訳か此の頃は、不思議にも此のとんと耳にし左いし、又我々κとっても口κし念〈左ってしまって、何んと左〈惜しい様左気がする。0000「ζ うれん」漢字で書くと「紅蓮」である。この呼び名がどうLて米菓左のか「虹蓮」の二字よりは全く伺へる意味とては左い。即ち「紅蓮」とは、みちのくの一人の尼僧の名前左のだからである。筆者とは親交の厚い横山明彦氏(現在常陽銀行潮来支店長代理」といふ友がゐる。或る日のこと、ζ の「こうれん」にまつわる一談議をしたζ とがあった。彼横山氏は此の「こうれん」の話κ非常左関心を持たれたのである。そして仙台κ帰省したる折彼は、市内ゆかりの何処かに「こうれん」縁の名物があるκちがい左い、そして何んとか見つけたいと一念発起して探索したとの名を-63--:z:;:う。突然彼の横山氏が一折の仙一折とそ私さてそれから半年余り、台土産を持参して私を訪れてくれた。達の子供心κ思い出深い其の名も床しいiトt(/)「ζ うれん」