ブックタイトルふるさと潮来 第三輯
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ふるさと潮来 第三輯
の水郷潮来の風光K接しては、る客も多かった。はなまちとの潮来の花街K宿す船着場に近い園女川のほとDD船宿の一室K落ちついた源九郎義経主従も、ζのタ映の美しい水郷特有の風景に浸っていた。きら利根は洋々として一連の布を晒した知くに流れ、北の信太の浦(震ク浦)Kは白帆の数々が浮かび、湖水いろに写す筑波の峰は、清容楚々としてこの落日にその彩は五色KいろどD、濃淡相まって静か友湖水K優雅を添えて青田は果し左〈続き、その青一色の中を流れる数条の河川は自づから水郷の明美を創D出している。ζの眺望のよい船宿の一室Kある義経主従のタ飼の膳Kは、水郷の珍味である川魚料理の数々が並べられ一行持参の竹筒の酒が週り、快ろよく酔ふ程Kいつしか今日の香取の馬場khuける武芸の話がζc題と友っていた。一座の話若い「草の実党」の面々のうち、ん者といわれる伊勢の三郎K向って、亀井の六郎は瓢き「貴公のでしゃ張’Dのな蔭で、めったK見られぬ那須の弓わざが見ら亀井が笑い左がら云えば、得意れたわい・・・・。」と、顔と在った伊勢は。「な主たちK見せようと思ったのではないわ・・・・唱・九郎の殿K弓わざの妙技を見せたかっただけじゃて・・・・・己まだあどけ念い十六才の源氏の念ん曹子、ζの家来たちの話をKζやかに、経は、源九郎義武芸の話κ耳をかたむけていた。ー寸あれ程の腕まえなら、底知その奥義ζそ、一見、れぬもりがあろうぞ?・・・・。l_亀井六郎の隣DK座を占める駿河の次郎が感腹するかのようK独Dう左づき左がら語れば、「吾れらの源氏再興の旗あげに、那須一族を味方K引き入れhば、いかほど力強いζとぞ・・・・。真けんK語る片岡常春のζの言葉に、云えまだあどけない義経も、し一元服したとはさすがK顔をしきしめて力強くう左,ついた。-83-すると階段を上ってくる足音がして、宿の亭主の案内する深栖三郎頼重む旅姿が一向。眼K入った。正座K源九郎義経、右側K亀井六郎、駿河の次郎、そして左側K片岡常春と伊勢の三郎が控えていた。深栖三郎頼重はζの一行よD一足先きK別れて、領地である結城への連絡を終え、ζの地方でむ義経・探さくの情況をさぐりつhζC潮来地先Kて一行の来るのを待っていたのであった。正座にある九郎義経K両手をつかえた深栖頼重は、「殿、つ与が念〈御到着、左KよDKて候・・・・。」先ず少年義経K挨拶を申述べてよD、頼重は両側κ