ブックタイトルふるさと潮来 第三輯

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概要

ふるさと潮来 第三輯

控へる面々に向い、もはれど油断は禁もつ、九郎の君のきび思いのほか厳しゅうこざる・・・・。ゆめゆめ油断なさるまいぞ・・・・0」亀井、片岡、伊勢、駿河、のちの義経四天王と云われた面々も、ζの深栖頼重の報告に一とき緊張したもの与やがて酒の週るほどK那須兄弟の武芸の話Kもど夕、いつしか過ぎし平治の乱khuける源平の合戦K花が咲き、そして源氏Kつながる那須家の宿縁を、若い九郎の君に語D聞かせるのであった。訟のなの大儀、探さくの命令、一寸ζのするといつしか伊勢の三郎の姿がこのていたことも知らずK話に花が咲いていた。まち独りこっそD船宿を抜け出して街に出た伊勢の三郎は、亥の刻、(午后九時)、園女川のほとDにある潮卦¢盛D場の灯は赤々と炎えて、川面のさざ波K映hy輝いて水郷独特の夜景が画がきだされていた。園女川のほとhykある妓廊の二階よ夕、潮来の唄がにぎやかK聞えてくる。潮来出島の真菰の中でアラサイ|あやめ咲くとはしほらしゃツヨンガイオla一座よ・9消え遊女の歌うA勺mlこhは水郷十二の橋よアラサイll行ζうか帰ろか思案橋シヨンガイ才|そして並びいる妓廊の軒々にはなまめかしい遊女の群れが、旅人を、そして自分の相手を呼びとむ女たちの戸があでやかK聞こえてくる。こC川のほとDを軽ろやか左足どタで盛タ場を覗き歩く伊勢の三郎は、遊女たちのたむろする店先に足をおしろい止めて、女たちの白粉くさい顔を一つ一つ左がめなが、ら独D悦K入る三郎の姿があった。狭い川添いのζの道を急ぎ抜けようとする若い二人連れの武家姿を見つけた三郎は、「ハテ?・・・・。あのこ人は確かK・・・・。」と独り一一一己を云いも叫がら小首をかしげてそのあとを追そのとき、-84-っていった。「那須のど兄弟ではあbませぬか?・・・・。」呼び止められたζの二人連れの武士は足を止めて振hy返って伊勢の三郎を見て、「いかKも那須家の者だが?・・・・。」不審K思った兄弟は月明DK瞳をこらして三郎を見た。「本日は、香取の宮にて御無礼の段、平K綱容赦下さい・・・・0」腰をかがめ、そして関西枇りのこの三郎の言葉K、あきんど桜の馬場になける旅商人の仕ぐさを思い出した余一はもと「桜の馬場での御人か、してそと許は?・・・・。」