ブックタイトルふるさと潮来 第三輯
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ふるさと潮来 第三輯
やがて二人の髭武者はついに諦らめた僚子で、の乗船を許可したのである。そして乗船した一行はホットして吾が胸を左ぜなろしたが、しかし末だに安堵はできなかった。一難去って又一難、後より続く那須兄弟に託した九郎の君の安その常春が本格的左下総説りを丸出しに答弁すれば、否ζそ、家来として重大左ことである。ずでさすがの佐竹の武者も旅商人として一応納得したもの万一、牛若丸として発覚したそのときは、庇K傘のえの、一行の荷負へる傘の荷の展開を命じたのである。荷の中に、そして唐傘の柄κ仕込み探したる太万を抜「六蔵さんや、皆左K傘の荷物を下ろして、き放ち、ζの二人の営武者を斬b擁して危難を逃れる手筈であった。つ伶り一行五名の面魂しいと、年令K不審を抱いた調べのル』武者は、するどく大戸をもって先達の常春の歩を止どめた。そして鋭い眼光をもって常春の負える荷物を、もてる竹の鞭で叩くのである。わしたびあきんど「ヘイ・・・・。へイ・・・・。私らは下総生れの旅商人で、から由き旅から旅へ、唐傘を売り歩く者でどぜいますで・・・・。へイ・・・・。昨日は香取さをの祭りの市で商左いをし、これより高浜よb石岡の祭りの市に行く者でへイ・・・山先達の片岡常春は事実下総生れの武家で、のちに下総飯岡荘、佐貫城の領主として君臨した義経四天王の一人である。王子K な武家さまによく見てもらうがよかんベイ・・・・・・。片岡常春はなほも疑念を解くため、一行に聞とえる如くK大きな芦で、後ろの亀井六郎に伝え、そして一行に荷物の展示を促した。ζの五名の荷物を調べ終った二人の者武者は、何にやら小戸で話し合ってから、たびあきんど「しかと旅商人κ相違左い左?・・・・。Lー互にL_再び念を押すように、まだ合点の行かぬような二人の武者は、再び五人の顔をKらまへながら一巡したものh「草の実党」である証拠を握るすべも左かったのである。かねて一行は、探楢頼重よりの注意と、若しもの場片岡常春でもあった。合になける用意に怠りの左い、「よしれ」五人-89ーやがて乗船客の行列も続々と進み、と、主君義経が二人の需武者の眼光κさらされていたのである。ついに那須兄弟那須兄弟の伴う少年義経の年どろκ不審を抱く調べの武者は、「後ろの者は、貴殿の従者にどざるか?」